シドケ(モミジガサ)の採種

 

 山菜は、その季節が到来したら自生地まで行って 採る楽しみ、帰って料理して旬の香りを味わう楽しみ、 それぞれ楽しみ方があるでしょうが、年によっては丁度よい適期に都合がつかず 悔しい思いをすることがあり ます。そこで山から種を採種して、自生地と同じような条件をつくり播種しておけばと数年前から 試めしてみた。 杉林の下草を刈り払ってそこに種を蒔く。シドケの種は微小で軽くそのままでは飛び散ってしまうので、 山土に まぶして林間に畝状に播種しておいたら、3年目の春には立派なシドケが採れるようになり、適期を逸すること もなく 春先の周辺の散策も楽しくなった。
この辺り採種の適期は、11月のはじめ頃で管状の花房ごと刈り取り空気穴を開けたビニル袋などに入れ乾燥 させる。種が茎から離れ落ちる年内に、前述のやり方で樹陰等に蒔いてやる。 冬を越すことで休眠の打破等あとは 自然にまかせる。 ただし自生地から採種する際くれぐれも根こそぎ採るのではなく、 ある程度自然に残してやるのがマナー。
【参照先不明】