八甲田でリンゴ雪室貯蔵

加工はせずにみずみずしいりんご

 青森県内でリンゴの高密植栽培や輸出などを手がける日本農業(本社東京)は25日、熟成された甘みが人気の「雪室リンゴ」を作るため、八甲田山中でリンゴを雪の中に貯蔵する作業を行った。雪室リンゴ作りは同社として初めての試み。5月の大型連休前後に掘り起こし、全国のスーパーに販売する。

 場所は標高約700メートルの黒石市沖揚平地区。同日午前、ショベルカーで作った高さ約3.5メートル、幅約4メートルの雪の空間に同社の従業員らが、計約4トンのリンゴが入った木箱200箱を次々に運び込んだ。ブルーシートで木箱を包み、ショベルカーで雪をかぶせた。5月中に東北、関東、九州など県外のスーパー約5社に出荷する予定だ。

 同社によると、雪室リンゴは一定の温度で熟成を進めるため、甘くおいしく仕上がるという。好評であれば、来年以降さらに取り扱いを増やす方針だ。

 担当者は「雪という天然の冷蔵庫を活用する地元の伝統的な取り組みを全国の消費者に知ってもらうきっかけにしたい」と話した。

 
出典:Web東奥