クマが山で餌を確保できる環境へ
ドングリから育てた苗木を植え、野生動物が山奥で安定して餌を確保できる環境を整えることで、クマなどの人里への出没を防ごうとする猟師団体の取り組みが広がっている。提唱者の猟師は「漁師が海を守るために環境を整えるように、猟師も山を守るために動く。それは当たり前のこと」と力を込める。13日に南足柄市の山中にある畑で行われたドングリまきには、取り組みに賛同するボランティアら約70人が参加。実際には倍以上の申し込みがあったという。
全国では戦後の拡大造林により針葉樹が各地で植えられたが、針葉樹の実は基本的に野生動物の餌とはならない。近年では広葉樹の実の不作がクマなどの野生動物が人里に下りることにもつながっているという。現状を憂えた猟師の杉本一さん(87)がドングリの苗木を植える取り組みを始め、現在は猟師団体の豊猟会の豊田里乙会長(67)がその志を引き継いでいる。
今回の活動では参加者が約1万2千個のドングリを一つ一つ手作業で畑にまいていった。約2年間、畑で苗木まで育てた後、山奥に植樹する計画だ。作業後には焼き芋や鹿肉の串焼きなどが振る舞われ、交流の場ともなった。
出典:カナロコ

