青森県大間町奥戸地区の農業法人「あうぷ」(松原俊逸代表)は希少なジャガイモ「オコッペいも」を使い一口サイズで手軽に味わえる芋餅「めじゃも」と、下北の郷土料理で奥戸が発祥とされる、カラフルな花柄模様が特徴のべこもちを商品化した。生産量が減る地域の食材、消滅の恐れがある食文化を守ろうと企画した。年明けから本格的なPRと販売に力を入れている。
同社によると1905(明治38)年、アメリカから青森県に導入された「三円薯(いも)」がオコッペいもとして根付いた。ほくほくとした食味で甘みが強い。ただ病気に弱く栽培が難しく現在、県内で作っているのは大間町の3人程度。あうぷはいずれ絶えるのではと危ぶみ、5年ほど前から栽培に着手した。
今回、フードロス対策として規格外や生理障害で一部しか食用にできない部分を商品化。さけマヨネーズ、ゴマ高菜、チーズ、青のりを具材に「お焼き」風に仕上げた。天然の原料でつなぎを一切使わずに実現したもちもち感は「絶品」と好評だという。商品名は美味を意味する方言「めじゃ」と餅の「も」を掛けた。
一方、べこもちは町内の「こすもす生活改善グループ」が作る伝統食を受け継いだ。赤、黄、緑、茶の鮮やかな色で桜や菊、ハナショウブをかたどった一品はまさに「かっちゃの芸術品」。会員3人は平均80代のため、いずれ消えゆくことが現実味を帯びたため同社スタッフが一から作り方を学び継承者として生産に励んでいるという。
松原代表は「後継者不足や生活習慣の変化によって消えつつある食文化を守りたい。その思いで安全な素材にこだわり、安心して食べられる手軽で満足感のあるおやつとして開発した」とコメントした。
価格はめじゃもが40グラム2個入り350円(税別)から、べこもちは一口サイズ6枚入り300円(同)から。問い合わせは同社(電話0175-34-9676)へ。
出典:Web東奥

