リンゴ着色に発泡スチロール円盤/2027年発売

品質や効果検証には同市の柏木農業高校なども協力した。

 発泡スチロール製造のトーホー工業(本社・大阪市、近藤大輔代表取締役)と青森県津軽地方のリンゴ農家が協力し、リンゴなど果実の色付けに使う反射シートに代わる、発泡スチロール製反射板「いろづけ円盤」(直径98センチ、重さ500グラム)を開発した。十分な光の反射性能を持つ上に、設置や管理も省力化できる。2027年に発売予定。

 リンゴ箱などの展示の場で知り合った平川市の「那由多のりんご園」の三浦藤市代表取締役と、14年前からトーホー工業の青森県担当を務めてきた阿部政男・事業開発本部スーパーバイザーが、22年にカーブミラーで反射した太陽光がミラーの何倍にも広がって道路に当たっているのにヒントを得て開発をスタート。翌23年、三浦さんらが試作品の使用を始め、改良して商品化のめどが立った。

 従来の反射シートは、長さが数メートルあり留め具で地面に固定するため多くの労力がかかる。設置後も落ち葉を取り除いて反射性能を維持する必要がある。一方、いろづけ円盤は置くだけで作業終了。強風で飛ぶこともほぼなく、ドーム形状の傾斜により落ち葉が載っても風が吹けば落ちるという。

 開発に関わってきた弘前市の「誠美三上農園」の三上厚蔵代表取締役は「一日がかりだった設置作業が1時間で終わる。たくさん落果するほどの風でも、円盤は飛ばない」と太鼓判。三浦代表は「作業をいくらかでも楽にし、浮いた労力で品質のさらに良いものを収穫できれば」と期待する。

 トーホー工業は今年、モニターとして開発に貢献してきた県内リンゴ農家約100戸、県外の果樹農家約50戸の計150戸に先行販売。近藤代表は「発泡スチロールによる光の反射は拡散し、(円盤が)小さな面積でも非常に効果が高い。(来年の正式発売に向けて)もっといい商品にしていきたい」と意欲を見せた。

 
出典:Web東奥