青森県でリンゴ園を襲う雪害が深刻化。
日本のリンゴ生産の約6割を担う最大産地である青森県で、リンゴ園を襲う雪害が深刻化しています。2024〜2025年の冬には農業被害額が過去最大の200億円超に達し、その大半がリンゴの枝折れ被害でしたが、さらに2026年の冬も豪雪に見舞われており、枝折れや幹割れが各地で確認されています。収穫量の減少や苗木不足など、生産現場への影響は小さくありません。
なぜ今、青森のリンゴ産地は雪害に苦しんでいるのでしょうか。その背景と今後の展望について考察します。
今冬の被害を特異なものにしたのは、積雪のスピードと気温変化の激しさです。1月末に短期間で記録的な雪が積もり、2月には最高気温が一時5月並みに急上昇。この異常な気象パターンが「ざらめ雪」と呼ばれる水分を大量に含んだ重い雪を生み出しました。ざらめ雪は新雪の最大10倍の重量を持ち、1平方メートルあたり500キロもの負荷をかけると言われています。
積雪地域である青森では、長年の経験によって雪害に強い剪定技術を持ってはいますが、その技術は従来型の気候を前提としたものであり、今回のような急激な変動には対応できませんでした。ベテラン農家ですら「経験したことがない」と嘆く今回の雪害は、青森のリンゴ文化にとって危機的状況であり、次世代への継承を断絶させかねません。
さらに深刻なのは苗木不足の問題です。被災した農家が改植しようとしても、苗木は注文から最短でも1年かかるため事業継続が難しく、離農を決断する高齢農家が相次ぐことへの懸念も強まっています。従来の営農では今の気候変動に対応できないという現状について、国全体でメカニズム解明と産地再建を支援する仕組みが急務です。
出典:Yahoo!ニュース

