和歌山県那智勝浦で発見
和歌山県那智勝浦町市野々、多くの古道歩き客らが利用する「大門坂駐車場」の一画で咲く桜を、樹木医の矢倉寛之さん(44)=古座川町=らが「新栽培品種」と発表し、6日に現地説明会を開いた。クマノザクラとヤマザクラの交雑個体とみられ、淡紅色と白色の2色の花が入り交じって咲く。矢倉さんは「観賞価値が高い個体」と保存・活用を呼びかけている。
この木があるのは、町有地である大門坂駐車場の植栽帯。高さは7メートルほどで、この駐車場が2004年に整備された際に植えられたとみられる。
矢倉さんら3人によるクマノザクラの調査研究の過程で昨年4月に発見。咲いたばかりの花は白いが時間が経過すると淡紅色になり、2色の花が混在する▽花びらは5枚が多いが、6~7枚のものも交じっている―といった特徴がある。他品種と比較するなどし「新たな栽培品種として取り扱うのが妥当」などと、昨年11月に日本櫻学会で報告した。
今年は3月28日に開花し、4月2日には見頃を迎えた。現地観察会があった6日には荒天のためにほとんどの花が散ってしまっていたが、矢倉さんが地域住民らにこの木の特徴や魅力を説明した。
町は大門坂駐車場の改修工事を計画しており、矢倉さんはこの木に名前を付けることや、原木の移植、後継となる木の育成と増殖などを呼びかけている。
矢倉さんによると、日本にある野生の桜は10種で、それらをもとに400~500の栽培品種があるが、クマノザクラが関わった品種は初めてという。
出典:47news

