温登熟性に優れ、病害に強く、多収な良食味
農研機構は、高温登熟性に優れた良食味水稲新品種「みなもさやか」を育成しました。本品種は登熟期1)が高温でも玄米品質が低下しにくいことに加え、いもち病に強く、縞葉枯病2)(しまはがれびょう)に抵抗性があります。さらに、西日本地域の主力品種「ヒノヒカリ」より2割程度多収です。熟期は「ヒノヒカリ」並みで、食味も「ヒノヒカリ」と同等です。「ヒノヒカリ」の作付けが可能な地域での栽培に適しています。
近年、温暖化による登熟期の高温の影響で、西日本地域の主力品種「ヒノヒカリ」では白未熟粒3)が多発し、玄米品質の著しい低下が大きな問題となっています。
「にじのきらめき」等の高温登熟性に優れた品種の普及も始まっていますが、「ヒノヒカリ」とは熟期が異なることから、主力品種である「ヒノヒカリ」の代わりとなる品種が求められていました。
そこで、農研機構は、高温登熟性に優れ、登熟期間中、高温に遭遇しても玄米品質が低下しにくい水稲新品種「みなもさやか」を育成しました。玄米の外観品質は「ヒノヒカリ」よりも良好で、「ヒノヒカリ」に比べて育成地(福岡県筑後市)における標肥栽培で2割程度多収です。
炊飯米の食味は「ヒノヒカリ」と同等の良食味です。いもち病に強く、縞葉枯病抵抗性を持ち、「ヒノヒカリ」の栽培が可能な関東以西の平坦地で栽培が可能です。本品種の早期の普及を図るため、種子の生産・販売(譲渡)を希望する団体を募集します。
出典:農研機構

