我が国の都市は、世界の大都市と比べ「自然が多い」と言われますが、その理由のひとつに河川敷の存在が挙げられます。雨の多い日本では河川の増水がしばしば発生するため、大きな河川敷を設けて洪水防止を図っているところが多いです。そして多くの生物にとってそこは都会のなかのオアシスになっています。
河川敷には多くの食べられる野草があり、ときに野菜顔負けの大きさにまで成長するもの、味のよいものがあります。また川辺にはさまざまな小動物が生息していますが、そのなかには市販の安価なタモ網でたくさん獲れる美味な食材も少なくありません。今回はこのようなもののうち、判別の容易な15種をご紹介します。
なお、河川敷は「河川法」という法律などによって扱いが規定されており、基本的には誰もが採取を行ってよい場所となっています。しかし「木や竹を切る」「地形を改変する」「漁業権のあるものを採取する」ことは禁止されています。今回紹介するターゲットはいずれもそのような行為を必要とせず採れるものです。
【採取する季節】 冬~春
【採取の容易さ】簡単
【味のよさ】美味しい
上~中流域で普通に見られる。ハマダイコンと似ているが葉がややギザギザしており、葉柄に棘がある。高菜やザーサイの原種で、ぴりりとした辛さと強い香りがあり、炒め物や漬物で美味。種はマスタードの原料になる。
私が採取に愛用している「髙儀 菊堂 山菜掘りケース付」。切る・割く・掘る・突くと多目的に使える。1000円以下で購入した。
【採取する季節】 冬~春
【採取の容易さ】簡単
【味のよさ】すごく美味しい
下流域で普通に見られる野生の大根。掘ると白い根がついているのですぐにわかる。葉の味は市販品と変わらず、味噌汁や炒め物で美味しい。根は市販品と比べると細く辛いが、薬味や煮物にして美味。
河川が氾濫した翌年、河川敷の土壌が肥沃化してハマダイコンの根が肥大化した。
【採取する季節】 周年
【採取の容易さ】 簡単
【味のよさ】 すごく美味しい
小さい草で見つけにくいが、慣れるとどんな場所でも見つけられる。クレソンをミニチュアにしたような外見だが、水気のない場所でも旺盛に生育する。全草柔らかく、ワサビやクレソンのような刺激があって生でも美味しい。
【採取する季節】 秋
【採取の容易さ】 簡単
【味のよさ】 すごく美味しい
水に運ばれることで生息地を広げるので、河川沿いなら普通に見られる。オニグルミが多いが場所によりヒメグルミも。緑色の果実が割れると見慣れた殻が顔を出す。味は市販品と全く一緒。固く割るのが困難なので万力があると便利。
【採取する季節】 初夏
【採取の容易さ】簡単
【味のよさ】美味しい
河川沿いならまず生えている木本(ほんもく)植物(いわゆる「木」。幹が木化し、肥大生長する植物)。ヤマグワと栽培クワのいずれも普通に見られる。初夏に熟す果実は生食のほかジャム、製菓材料によい。果実のサイズと甘みの強さは比例しない。汁が服につくと洗濯しても落ちないので注意。
【採取する季節】 初夏
【採取の容易さ】 簡単
【味のよさ】 美味しい
竹を切ることはできないが、タケノコの利用は問題ない。ハチクよりやや細いがアクが少なく、採りたてを調理したものは香りの高さもあって美味。
【採取する季節】 周年
【採取の容易さ】簡単
【味のよさ】 すごく美味しい
川エビと呼ばれるものの代表格。スジエビは上~中流に、テナガエビは下流~河口域に多い。大きなテナガエビは釣りでも狙われるが、タモ網で川岸をガサガサして獲るのが手っ取り早い。唐揚げのほか、大豆と一緒に煮た「えび豆」が美味。
【採取する季節】 周年
【採取の容易さ】 簡単
【味のよさ】 すごく美味しい
河口の汽水域に生息するエビ。スジエビよりもやや大きく、透明で青い触角が美しい。羽田周辺では「ボサエビ」と呼ばれ人気の食材となっている。味は香ばしさがあり甘みが強く、炒め物、煮物、揚げ物や干しエビで絶品。
【ノビル】
【ギシギシ/スイバ】
【スベリヒユ】
【キクラゲ類】
【カメ類】
【アメリカザリガニ】
【ウシガエル】
出典:田舎暮らしの本Web









