「4月、農林水産省がブロッコリーを『指定野菜』に追加しました。実に52年ぶりのことです」(生活情報誌記者)
『指定野菜』とは、国民生活にとって重要と国が認めた野菜。キャベツ、ホウレンソウ、レタス、ネギ、玉ネギ、白菜、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、大根、ニンジン、里芋、ジャガイモという14品目が指定されている。
「ブロッコリーは15品目目として追加され、その健康効果から“野菜の王様”として注目されています」
今回の指定で、今後の安定供給が国によって保証されるという。管理栄養士で、健康検定協会理事の望月理恵子氏が説明する。
「消費量が多い、または今後、多くなると見込まれる野菜が指定されます。適正価格の維持を図るため、価格が大きく下落した際には生産者へ補給金が交付されるなど、国が支援する仕組みが取られています」
国を挙げてブロッコリーの消費を推進するというわけだ。その驚きの栄養面について、望月氏は続ける。
「アメリカでは“栄養素の密度が高い野菜”として有名。ビタミンCがレモンよりも豊富で、さらに緑黄色野菜としてβカロテンの含有量も多いという特徴があります」(前同)
どちらの栄養素も、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力を向上させるなどのアンチエイジング効果の他、高血圧予防も期待アリ。
「塩分排出を助けるカリウムや葉酸が血圧を下げてくれるんですよ」(同)
ちなみに、カリフラワーはブロッコリーが突然変異で白化した“親戚”。こちらもビタミンCが豊富で、抗酸化作用が期待できる。
「亜鉛も含まれていて、テストステロンを優位にする『I3C』という成分が筋肉の発達と脂肪燃焼を助け、男性機能の維持や更年期障害の予防に役立ちます」(前出の望月理恵子氏)
特有の成分・スルフォラファンも、男性機能を高める効果がある。
「精子の形成を妨げる酸化ストレスから体を守り、前立腺肥大などを予防する効果があります。しかも、この成分には抗がん作用も確認されていて、認知症の原因となる『アミロイドβ』の蓄積を抑える働きも見込まれる成分なんです」(以下=望月氏)
では、この生涯現役食材のオススメの食べ方は?
「茹でるとビタミンCやカリウムが流出しやすいので、レンジで短時間加熱するか、蒸す調理法がオススメ。油を使って炒めると、βカロテンなど脂溶性ビタミンの吸収がよくなります」
硬いからといって茎を残すのは、ご法度。なぜなら、つぼみの部分より食物繊維やビタミンCが豊富だから。
「薄切りで炒め物、角切りでスープやチャーハン、細切りにしてサラダや和え物など楽しみ方は、多様です」
物価高の時代に、安定価格で栄養価も抜群。ブロッコリーは、令和最強の生涯現役食材だ!
出典:ピンジバ

