北海道有数の米どころ東川町で、約50年ぶりの水田大区画化工事が進んでいる。田植えの済んだ大小の水田が隣り合い、水面をきらめかせていた。
東川町は、道内最高峰の旭岳(標高2291メートル)など大雪山系の麓に位置する。雪解け水が源でミネラル豊富な地下水に恵まれる。そのため、町内は上水道の施設がない。
東川町では、水稲農家101戸が2125ヘクタールの田んぼに「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などを作付け。大豆やソバ、野菜と組み合わせた複合経営をする。高い品質と安全性への積み重ねが評価され、「東川米」は2012年、北海道米として初めて特許庁の地域団体商標に登録された。
JAひがしかわは24年、ビタミンB1など栄養価を残して精米できる「ひがしかわライスターミナル機能性精米工場」を稼働し、「健康ひがしかわ米」などを中心にとう精・出荷している。250度の蒸気で玄米を殺菌する施設を世界初導入し、26年は10カ国へ約1300トンの輸出を目指す。
町内にある森林公園「キトウシの森」の展望閣(標高360メートル)から見下ろすと、水田地帯で重機が動く。17年から約2800ヘクタールを対象に始まった国営工事だ。30アールの田んぼを2・2ヘクタールへ約7倍にする。これにより、あぜの出入りやUターン回数が減り、大型農機での作業がしやすくなる。何カ所にも離れていた水田を1カ所にまとめ、移動の時間や労力を減らす。農道が幅5メートルに広がり、車での水管理ができる。
同JAの新田雄大農業振興課長は「以前と比べると約3割農家の負担軽減につながっている」と話す。
工事は25年までに半分が完了。31年に完成する予定だ。
出典:Yahooニュース

