5月中旬、春驟雨(はるしゅうう)が降る朝、今年もわが家の庭で紫陽花が咲き始めました。雨粒に濡れた小さな花芽をながめながら、なんとも不思議な気持ちになります。
わが家の庭に毎年咲いてくれるのは、近所の花屋で買ってきた鉢植えのガクアジサイです。それを庭に地植えにしたところ、年々大きく育っていきました。スマートフォンで撮影しておくと、毎年の咲き始めが記録できて便利です。昨年2025年はいつ咲いたのかな、と見返しながら定点観察を続けています。
5月の長い連休が明けて、雨の朝はカラダも少し重くなりがちですが、そんなとき庭の紫陽花が咲き始めてくれます。小さな花芽から元気をもらって、なんとか乗り越えられる気がします。そんな観察を続けるうちに、気になることが出てきました。
あの花びらのように見える部分、いったい何なのだろうと調べてみました。すると、植物学的には花びらではないことがわかりました。萼(がく)が変化・発達したもので、ほんとうの花ではないため、装飾花と呼ばれています。
では、ほんとうの花はどこにあるのでしょう。実は装飾花に囲まれた中心部に、小さな両性花が密集しています。私たちが見とれているあの色鮮やかな部分は、昆虫を引き寄せるための看板だったのです。
庭のガクアジサイをよく見ると、葉がほとんど虫に食われていません。梅雨の雨に洗われた大きな緑の葉は見事で、可憐な花をいっそう引き立てています。調べてみると、紫陽花の葉には虫から身を守るために有毒な成分が含まれていることがあるとわかりました。
紫陽花の葉を誤って食べると中毒症状が出ることがあります。葉には何らかの有毒成分が含まれている可能性が指摘されており、かつては青酸配糖体が原因とされていましたが、近年はその説に否定的な見方も強まっており、毒性成分は現在も研究中です。いずれにせよ、食べると嘔吐・めまいなどの症状が出る可能性があります。お子さまやペットが口にしないようご注意ください。
出典:ソトラバ

