出典:Web東奥
この秋、市場デビュー10年目を迎える青森県産ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」の収穫が中南津軽で始まっている。県中南地域県民局によると平年より3日ほど早い。刈り取り適期は15日ごろまでの見込みで、来月には食味豊かな新米が県内外に出回る。
青天の霹靂は良食味のため厳しい出荷基準が設けられ、高度な栽培技術が必要とされる。ただ、昨夏の記録的猛暑の影響で2023年産コメの食味ランキングでは初めて特Aを逃し、A評価に陥落した。
8日は、津軽みらい農協特A米プレミアム研究会会員の山本久行さん(72)が田舎館村畑中の水田で収穫を行った。山本さんの長男・卓也さん(47)がコンバインを操り、黄金色の稲を刈り取っていった。
山本さんは「早く穂が出たので心配したが出穂後は天候に恵まれ、いい米ができた。(特A奪還の)自信はある」と力を込めた。
同県民局の福田典明農業普及振興室長は「出穂が平年より早く、出穂後も高温だったため刈り取りも早まった。適期を守れば味や品質に影響はない」と語った。
本年産の青天の霹靂の作付面積は県全体で2286ヘクタール。このうち約6割を中南地域が占めている。