Monthly Archives for 2024年 11月

種まきの裏ワザ・秘密のお話

出典:市川種苗

 

種をまいたら足で踏む

 よく発芽させるための裏技です。ちなみに、麦踏は別の理由です。
 この話をすると、せっかく、ふんわりと耕した畑を土足で踏みしめるなってケシカラン!という顔をされることが多いです。
 しかし、「耕運機で踏みしめた足跡から草が生えてくる!」という先人の智恵だというと納得していただけるのでは? あまりふんわりしていると、地表から水分が蒸発し、地表のすぐ下にある種子はすぐ乾いてしまいます。

 数日で発芽する 大根などのアブラナ科や胡瓜やカボチャなどのウリ科などは、ほとんど問題となることはありませんが、人参やごぼうなど、 発芽までに一週間以上要する野菜たちでは種まきの最重要ポイントなんです。

 人参の項で詳しく述べていますのでぜひ読んでください。毛管現象により地表より深いところにある水分を途切れることなく 種にポンプアップしてくれるので、種子が細胞分裂を持続できるという原理で発芽が良くなるからです。

 好光性とか種子が小さい理由で、土かぶせができない「しそ」、「しんぎく」。コスモスや菜種や牧草など広範囲に種まき しなければならない場合も、踏んづけたり、ローラーをかけよく鎮圧しておくことはよく芽を出すためには欠かせません。

 お客様Mさんによると、人参を蒔くときは古タイヤを転がしておくと良いそうです。これも同じ理由の裏技ですね。 また、足では踏みませんが、箱まきやトレー播きで苗を作る場合も、よく押さえることは大切なポイントです。

  

リンゴ新品種「麒麟児」が品種登録

出典:Web東奥

 

「ふじ」の木の枝に「麒麟児(きりんじ)」

 青森県弘前市の弘前大学は31日、リンゴの主力品種「ふじ」から発生した新品種「麒麟児(きりんじ)」が新たに品種登録されたと発表した。ふじと比べて1.5倍以上実が大きく、収穫期が10月中旬と半月ほど早いのが特徴。麒麟児の特徴を研究する弘大藤崎農場の林田大志助教(果樹生理学)は「大玉で甘みと酸味のバランスが良く、将来は全国展開や輸出もできる品種にしたい」と語った。

 麒麟児は、鳥取県八頭町の日本梨生産者丸山茂さん(99)が2009年、自身の農園にあるふじの木に大きな実がなっているのを偶然発見。ふじとは異なった形質を持つ品種で、弘大と静岡大学が品種登録に向け、葉や花の特徴などを共同研究した。20年に出願し、今年9月17日付で品種登録が実現した。

 品種名は、発見地の同県東部に伝わる伝統芸能「麒麟獅子舞」(国指定重要無形民俗文化財)からとった。麒麟児には「将来性のある若者」の意味があり、食べた若者が大成して欲しいという思いも込められている。

 麒麟児の木は、弘大藤崎農場に6本あり、年約600キロほど収穫される。今後、苗木業者と苗木の供給に向けた交渉をする予定。

 11月9日には、静岡市にあるスーパー「田子重」下川原店で試験販売を行う。青森県での販売時期は未定。林田助教は「『地域連携で品種登録したリンゴ』という物語性がある。多くの人に楽しみながら作ったり食べたりしてもらいたい」と話した。

 

カボチャの種、捨てる?食べる?

出典:Grape

 

カボチャの皮も種も食べられる

 秋が旬のカボチャは、周りを分厚い皮で覆われているのが特徴です。じっくりと火を通すことで皮も食べられますが、加熱が不十分だと口に残ることがありますね。

 そのため、ピーラーなどで皮を剥く人もいますが、皮は剥いたほうがいいのでしょうか。

— カボチャは皮にも栄養がたっぷり! —

『JA山口県』によると「カボチャは皮も栄養豊富」とのこと。

 カボチャはカリウムの含有量が野菜の中でもトップクラスで、ベータカロテン、ビタミンE、ビタミンCといったビタミン類のほか、食物繊維も多く含まれています。

 身の部分はもちろんですが、皮にもこうした栄養が豊富なため、皮は剥かずに食べるほうがいいでしょう。

 皮もおいしく食べるには、ポピュラーな煮物が最適です。「うまく煮ることができない」という人に向けて『JA山口県』はこのようにアドバイスしています。

 水分を多くしすぎないのがコツ。最後に煮汁がなくなるくらいの量にすると、ホクホクに仕上がります。

— カボチャの種も食べてみよう! —

『JA山口県』によれば、皮だけでなく、種にも栄養が豊富に含まれています。

「カボチャの種はタンパク質、カルシウム、ビタミンB群、鉄分が豊富に含まれています」とのことなので、栄養面を考えると、余すことなく食べたいところです。

 カボチャの種を食べる際は、以下の方法がおすすめだといいます。

 ワタをきれいにとり、ローストして塩・オリーブオイルを振れば、おやつにもおつまみにもなります。飾り付けやクッキーの中身にも使えます。

 カボチャの皮は分厚くて硬いので、時短調理の際は剥くこともあるでしょう。しかし栄養が豊富に含まれているので、できれば一緒に食べるのが理想です。

 カボチャの栄養をたっぷり摂取したい人は、そのまま食べてみましょう。

 

北金ヶ沢の大銀杏「ビッグイエロー」

出典:Amazing Aomori

 

黄金色に色づく日本最大級のイチョウの木「ビッグイエロー」

国指定天然記念物

 深浦町北部の海岸線から少し内陸に入った北金ヶ沢地区にある樹齢1000年以上、高さ約31m、幹周り約22mを誇る日本一のイチョウの巨木。葉が青々と茂る新緑の季節もよいですが、やはり葉が黄金色に色づく紅葉の時期は外せません。11月中旬~下旬にかけてが見ごろで、夜間には「ビッグイエロー」と称してライトアップされ、昼間とは違う姿を楽しめます。暗闇の中で巨大な大イチョウが夜の明かりに照らされる姿は圧巻です。

 古くから御神木として崇拝されており、幹から垂れ下がっている乳房に似た形をしている気根に触れると、母乳の出がよくなると言い伝えられていることから、「垂乳根の公孫樹(たらちねのいちょう)」とも呼ばれています。北海道や秋田から乳飲み子を抱える女性が願掛けに訪れて、米や神酒を気根に供えて祈るという風習があったといわれています。

 

上園地

梨農家ブドウに活路 

出典:読売オンライン

 

全国の生産者が情熱を注ぐ!シャインマスカット

 県内の梨どころのひとつ船橋市で、ブドウの高級品種「シャインマスカット」を栽培する梨農家が増えている。近年の気温上昇の影響で、梨品種の一部は栽培が難しくなっており、梨よりも夏の日差しに強いとされるブドウに活路を求めた。生産者たちは「新たな名産品に」と意気込んでいる。(芝田裕一)

 シャインマスカットは上品な甘みで種がなく、皮ごと食べられることが特徴だ。JAいちかわによると、船橋市内の梨農家約100軒のうち、約30軒がシャインマスカットも栽培している。

 「シャインマスカットのメリットは、梨棚をそのまま利用できることだ」と話すのは、市内で梨園を経営する加納昌弘さん(47)だ。

 加納さんは、2017年に若手生産者らと「船橋ぶどうの会」を結成。ブドウ栽培の盛んな山梨県へ視察に行ったり、ブドウに合った農薬散布や果粒数調整作業などの講習会を開いたりして、栽培方法の勉強を重ねた。

 「山梨や岡山に負けないおいしいシャインマスカットを収穫できるようになった」と胸を張る。現在は、高温障害の出やすい梨品種「新高」の栽培をやめ、梨園の面積の約2割をシャインマスカットに充てている。

 今月10日には、市内で初めてシャインマスカットの品評会が開かれ、12人の生産者が出品した。グランプリに選ばれた斎藤英隆さん(34)は、就農10年目で、8年ほど前に父親が植えた苗木を大切に育ててきたという。受賞を喜びつつ、「仲間と情報交換をし合い、来年はもっとよいブドウを育てたい」と力を込めた。

 加納さんによると、船橋のシャインマスカットは大粒で糖度が高いのが特徴という。 秘訣ひけつ は「徹底した栽培管理」。「品質の高い果実になるように、適切な土壌管理や日照管理を心がけている」と自信をみせる。

 シャインマスカットは船橋の新たな名産品になるのか。JAいちかわ船橋経済センター長の笠井弘幸さん(51)は「形も糖度も本場に負けないシャインマスカットが船橋にあることを広く知ってもらえるように、PRを考えたい」と話している。

 

絵入りリンゴ「宝船」15万円/弘果で競り

出典:Web東奥

 

「宝船」最高値の15万円

 青森県弘前市の弘果弘前中央青果で22日、来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ蛇などをあしらった絵入りリンゴの競りが行われた。最高値は陸奥17個入りの「宝船」で、昨年と同額の15万円をつけた。

 今年は69種類261点が出品された。猛暑と鳥獣害に見舞われた昨年より82点多い。会場には、招き猫や七福神、松竹梅といった伝統的な縁起物や、サンタクロースの絵柄が描かれたリンゴがずらりと並んだ。競りが始まると、威勢の良いかけ声が響き渡り、買参人が次々と競り落とした。

 絵入りリンゴの生産者は弘前市下湯口の農家岩崎智里さん(55)。赤くなる前のリンゴに専用のシールを貼ることで、シール部分に白い絵が残る。父の故・博夫さんが開発し、岩崎さんが引き継いだ。

 出品して27年目となる岩崎さんは「夏の高温で、色をつけるのが年々難しくなり、今年も着色にむらがあった」と話しつつ、競りの結果については「高値で取引してもらいありがたい」と語った。

 

農林水産大臣賞をはじめ、5つの最高賞を獲得!

出典:web-Komachi

 

職人の技術が光る山ノ内のりんご
『サンふじ』をお届け!

 長野県は全国2位の生産量を誇るりんごの名産地。なかでも山ノ内町は、県内でダントツの農林水産大臣賞受賞者を輩出しており、品質の裏付けがされている説得力のある産地といえます。
 そんな山ノ内町の山間にある「りんご園湯本」の湯本将平さん。「品質と旨さは比例する」という彼の栽培したりんごは、農林水産大臣賞をはじめ数々の品評会にてこれまで5つのタイトルを獲得し、数多くの賞を受賞。その理由は、地域で長年培われてきたりんご作りに必須の高い栽培技術にあります。そして、志賀高原をバックグラウンドとした冷涼な気候と雪解け水の流れ込む風土が格段にりんごをおいしくするのです。

— 「ふじ」と「サンふじ」の違い —

 りんごの代表的な品種といえば「ふじ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。甘みと酸味のバランスがよい品種ですが、「ふじ」と「サンふじ」には栽培方法に大きな違いがあります。

「ふじ」は果実が小さいうちに、一つひとつ袋をかける有袋栽培。収穫直前に袋をとり集中的に日光に当てることで、贈答用にぴったりの目にも美しいりんごに仕上がります。

「サンふじ」は袋をかけずに日光をたっぷり浴びて育つ無袋栽培。完熟すると蜜が入りやすいのが特長です。

— 山ノ内町の志賀高原の麓にある「りんご園湯本」 —

 長野県山ノ内町の山間にある「りんご園湯本」の代表を務めるのは湯本将平さん。農林水産大臣賞や農林水産省生産局長賞などこれまで5つのタイトルを受賞。寒暖差の激しい志賀高原の麓に200平米の土地を有し、約10品種のりんごを栽培しています。

 「町内はバケモノ級のりんご職人だらけ」と湯本さん。山ノ内町全体で高い技術を共有し、当たり前のように日々の栽培管理に導入されています。地域には若手の仲間達が多く、共に更なる品質の高みを目指して取り組みをしています。

 艶やかな赤にも魅了される「サンふじ」。素質の良い枝から作られた花芽に実らせることにより完熟したおいしいりんごに仕上がります。

 

キクイモ

韓国で価格暴落したシャインマスカット

出典:朝鮮オンライン
 

新品種・輸入品種が入り乱れる「ブドウ戦国時代」に突入

 フルーツの王様は没落するのか。韓国でシャインマスカットの価格が暴落している。9月のシャインマスカットの平均卸売価格(ソウル可楽市場)は2キログラム当たり1万1404ウォン(約1245円)で、同じ重量の巨峰(1万5993ウォン)に比べ約4600ウォン(29%)安かった。2021年9月には2万4639ウォンを付けたが、3年連続で下落し、半値になった。業界は10月も一段安となり、8000ウォン台にとどまるものと予想している。

過剰生産で味が低下

 「ブドウ界のアイドル」「ブドウ界のエルメス」「貴族のブドウ」などと呼ばれ、高級フルーツ市場を掌握してきたシャインマスカット。一時は一房(約500グラム)で5万ウォンという超高値にもかかわらず、飛ぶように売れた。「シャインマスカットのせいで通帳がゼロになった」という証拠写真付きのSNS投稿も見られた。

 シャインマスカットは高値にもかかわらず、希少性、糖度の高さ、シャキシャキとした食感、マンゴーのような香りで消費者を魅了した。しかし、誰彼構わず栽培に参入し、供給量が増え、単価が下落した。農家は過度に栽培面積を増やし、十分に生育していないブドウの木から収穫した物まで発売した。味が落ちたのは当然だ。消費者は「糖度が前よりも劣り皮も硬い」と不満を述べた。

 流通業界はシャインマスカットの王座を継ぐ新しいブドウの新品種探しに血眼になっている。地元の農業研究所も品種開発に拍車をかけている。流通業界関係者は「イチゴ、リンゴなど、フルーツを品種別に選んで食べる消費者が増え、特にブドウは品種によって風味と味が明らかに異なり、他のフルーツよりもそうした傾向が目立つ」と話した。

日本「ルビーロマンは奪われまい」

 「ルビーロマン」はポストシャインマスカット時代に王座を獲得する最有力候補だ。世界で最も高価なブドウとして知られる。驚くなかれ、 2016年には日本の卸売市場での競りで1房110万円で落札された。実の数は30個ほどなので、1粒3万7000円という計算になる。ルビーのように赤いブドウの実は直径が3センチで卓球ボールほどある。 そして糖度も高い。

 しかし、ルビーロマンは暗礁に乗り上げ、躍進できずにいる。石川県は「14年にわたって開発したルビーロマンが韓国に無断で流出した」とし、韓国国立種子院に品種名称登録の取り消しを申請した。韓国ではある種苗会社が2021年にルビーロマンという品種名を登録した。正確なルートは不明だが、何者かがルビーロマンの苗木を中国に密かに流出させ、韓国の農業関係者が中国から持ち込んだと推定される。