出典:市川種苗
よく発芽させるための裏技です。ちなみに、麦踏は別の理由です。
この話をすると、せっかく、ふんわりと耕した畑を土足で踏みしめるなってケシカラン!という顔をされることが多いです。
しかし、「耕運機で踏みしめた足跡から草が生えてくる!」という先人の智恵だというと納得していただけるのでは? あまりふんわりしていると、地表から水分が蒸発し、地表のすぐ下にある種子はすぐ乾いてしまいます。
数日で発芽する 大根などのアブラナ科や胡瓜やカボチャなどのウリ科などは、ほとんど問題となることはありませんが、人参やごぼうなど、 発芽までに一週間以上要する野菜たちでは種まきの最重要ポイントなんです。
人参の項で詳しく述べていますのでぜひ読んでください。毛管現象により地表より深いところにある水分を途切れることなく 種にポンプアップしてくれるので、種子が細胞分裂を持続できるという原理で発芽が良くなるからです。
好光性とか種子が小さい理由で、土かぶせができない「しそ」、「しんぎく」。コスモスや菜種や牧草など広範囲に種まき しなければならない場合も、踏んづけたり、ローラーをかけよく鎮圧しておくことはよく芽を出すためには欠かせません。
お客様Mさんによると、人参を蒔くときは古タイヤを転がしておくと良いそうです。これも同じ理由の裏技ですね。 また、足では踏みませんが、箱まきやトレー播きで苗を作る場合も、よく押さえることは大切なポイントです。