玉ねぎをプランターで育てる!

出典:FARMNAVI

玉ねぎはプランターでも十分に栽培可能な野菜です。

 玉ねぎの栽培は、「秋植え」と「春植え」の2パターンがあります。
 一般的なのは秋植えで、秋に苗を植え付けて、翌年の初夏に収穫するスタイルです。
 一方、春植え玉ねぎは、春に植えて夏に収穫できるため、短期間で収穫したい場合に向いています。ただし、春植え玉ねぎは品種が限られるため、初心者は秋植えから始めるのがおすすめです。

 栽培期間は長めで、およそ半年以上かかるのが玉ねぎ栽培の基本です。秋に苗を植えた後、冬を越え、気温が上がる春から初夏にかけて一気に肥大していきます。この長い育成期間をいかに管理するかが、玉ねぎ栽培成功のカギとなります。

 プランター栽培で特に意識したいのは、品種選びと栽培環境の工夫です。
 玉ねぎは、品種によって「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」と生育スピードが異なります。

 早生品種は春先に収穫でき、みずみずしい新玉ねぎとして楽しめる
 中生・晩生品種は保存性が高く、長期保存向き
 という特徴があります。
 プランターでは、比較的生育期間が短い早生品種を選ぶと、手軽に楽しめるのでおすすめです。

 また、玉ねぎは日当たりを好み、風通しの良い環境でよく育つため、プランターの置き場所にも注意が必要です。日照不足や過湿は、玉の肥大不良や病気の原因になるため、こまめに環境をチェックしながら育てる意識が重要です。

— プランター —

 まず必要なのが、十分な深さと広さを持つプランターです。玉ねぎは根を深く張り、さらに玉を膨らませるスペースも必要なため、深さ25cm以上、横幅60cm以上の大型プランターを用意しましょう。
また、プランターの底には必ず水抜き穴があるものを選ぶことが重要です。排水性が悪いと、根腐れや病気の原因になってしまいます。プラスチック製でも素焼き製でもかまいませんが、底に鉢底石を入れて排水性を高めるのがポイントです。

— 土(培養土) —

 土は、通気性・排水性がよく、適度に保水性もあるものを選びましょう。初心者には、市販の「野菜用培養土」を使うのがおすすめです。あらかじめ元肥(緩効性肥料)が混ぜ込まれているタイプなら、植え付け初期の肥料管理がぐっと楽になります。

 自作する場合は、
・赤玉土6
・腐葉土3
・バーミキュライト1
 の割合で混ぜると、玉ねぎに適したふかふかの土が作れます。

— 正しい植え付け方 —

 玉ねぎは、植え付け時の深さと間隔が非常に重要です。

 植え付けの深さは、根元の白い部分がわずかに土から出るくらい浅く植える
 株間は10cm程度あけ、根が広がるスペースを確保する
 浅植えにすることで、玉が地表付近でしっかり膨らむようになります。深く植えてしまうと、玉が地中に潜り、うまく肥大しない原因になるので注意しましょう。

 植え付け後は、たっぷりと水を与え、根付きを促します。また、寒さが厳しくなる地域では、防寒対策としてマルチシートや藁を敷いて保護すると安心です。