分 類
木の実
分 布
沖縄を除く日本全国
採り方
果 実
食べ方
灰汁を抜いて栃餅
増やし方
種(実)
出典:森と水の郷あきた
トチの実と蜜は山里の貴重な食料・トチノキ
ブナ帯の沢沿いに生え、車輪状の葉が大きい落葉高木。春から初夏にかけて、上向きに円すい状の大型の花を多数咲かせ、ミツバチやハナバチ類の蜜源になる。秋、クリよりもツヤヤカで大きい実をたくさんつける。デンプン質が豊富で、天日乾燥させると10年以上長期保存できることから、縄文時代から食用として利用されている。
花は、ほのかな香りと、大量の蜜を出すことで有名。大木からは1年で24kgものハチミツを生産できるといわれている。その特徴は、
トチの花特有のフローラルな香りと紅茶のような色合いがあること。
固まりにくいのが特徴で、冬でもそのまま食べられること。
トチノキは、東北に多く自生していることから、東北を代表するハチミツである。
味は柔らかな甘みで、癖がないので食べやすいことから、ポピュラーなハチミツの一つ。
コーヒーや紅茶、ヨーグルト、チーズが入ったお菓子作りに入れるほか、焼肉のタレ、和風煮物の隠し味、イチゴ・グレープフルーツなどの生ジュースによく使われている。
果実は熟すと3つに裂け、1~2個の大きな種子が出てくる。種子の重さは、20~30gもあり、日本の落葉広葉樹では最も重い。
光沢のある赤褐色で、クリに似ていて食べられそうだが、苦みが強くアクを抜かないと食用にならない。
アク抜きには半月以上かかるが、トチ餅などに利用される。
縄文時代から食用に利用され、かつては、飢饉の際の重要な救荒食でもあった。