遠園地

シャインマスカットの次のスター品種は?

出典:食べちょく

 

ぶどう界は、次のスターを待っている!

 「シャインマスカット」という大スターの誕生から、はや30年。シャインマスカットはこの10年で栽培面積も10倍になるなど、まさに、ぶどう界の革命児でした。

 皮ごと食べられる手軽さ、パリッとした食感、子どもから大人まで楽しめるあま~い味わい。さらに、生産者にとっても育てやすいというから、異例のスピードで市場を席捲したのも納得です。

 とあるぶどうの生産者さんも、「昔は”ぶどう”といえば”巨峰のような紫色と味”を想像したけれど、今の若いお客さんは”ぶどう”といえば”シャインマスカット”を想像する方も多いんですよ。シャインマスカットがいかにぶどうの歴史を変えたか、ですよねえ」と驚くほど。

 シャインマスカットブームも記憶に新しいですが、いまやその「シャインマスカット」から生まれた品種が続々と登場して、ぶどう界はひそかに沸いています。

 ライチのようなぶどう、シロップみたいに甘いぶどう…
色も、味も、形も、食感も、大きさも、全部違う数十以上の新品種から、次にヒットするぶどうを食べチョクが大予想します!

食べチョクが予想する
「次世代スターぶどう」は?
1位:ライチみたいなぶどう!
【富士の輝】

 見た目は黒く、パリッとした食感で弾けるぶどうです。

「ブラックシャインマスカット」という異名もありますが、シャクシャクした食感と、くせのないすっきりした甘さ……「何かに似ている?」「どこかで食べたことのある味…」

 あっ、ライチだ!

 甘さの強いぶどうは数粒で満足感がありますが、「富士の輝」はいつまでも食べられる甘さです。皮ごと食べられるのも手軽でうれしい。

 次世代スター1位にふさわしいぶどうです!

2位:蜂蜜みたいな甘さ!
【マスカ・サーティーン】

 シャインマスカットの甘さと香りが、もっとパワーアップした品種です。その甘さは、まるで蜂蜜のよう!

 食感は巨峰のような”ちゅるん”とした柔らかさ。シャインマスカットの”パリッ”とした食感がお好きなかたには評価が分かれるかもしれませんが、あま~いぶどう好きさんには絶対に食べていただきたい品種です。

3位:かわいい・楽しい・おいしい・3拍子揃った【マイハート】

 まず特徴的なのは、なんといってもその外観。名前のとおり、粒がハート形なんです!色もピンク色でかわいらしいですよね。

 サクッ、サクッという歯ごたえと、渋みのないさわやかな甘さも魅力。キュートなビジュアル、楽しい食感、誰からも愛される味わいで、まさにスター候補にふさわしいぶどうです。

 一世を風靡している、シャインマスカット。口に入れるとパリッとした薄皮から広がる、ジューシーな果汁と、たくさん食べてもつかれない絶妙な甘さが魅力で、ご家庭用だけでなく”贈り物”としても人気が高いぶどうです。

 食べチョクでは完熟したもっとも美味しい状態のシャインマスカットが、高級果物専門店などと変わらない価格、場合によってはもっとお手頃な価格でお届けできます。

 せっかく買うなら自分好みのものを選びたいという方に、「朝採れ」「ギフト」などのこだわりや、価格ごとに集めました。

 大切な人に立派な大粒シャインマスカットを贈りたい方、採れたて新鮮さを求める方、それぞれに合ったシャインマスカットがきっと見つかるはずです。

 

上園地

ぶどうの樹の「表の年」と「裏の年」

出典:やまふじぶどう園

 

ぶどう作りの「表の年」と「裏の年」のこと

「去年は『裏の年』だったから、今年は『表の年』だね。」ぶどう園ではこんな会話が飛び交います。ぶどうは植物であり、生き物。だからこそ、前の年に頑張っていいぶどうを実らせた樹は、その翌年はちょっと疲れてひと休み。そして、一年休んで元気を取り戻したぶどうは、また次の年にいいぶどうの実をつける。その年の気候の良し悪しとは別に、そんなふうなサイクルがあるんです。

 これは、私が考えた言葉ではなくて、果樹栽培の現場ではむかしむかしから言われてきたこと。先人たちは、昔からこのような自然のサイクルに沿ってぶどうをはじめとした果樹を栽培してきたんですね。

「表の年」と「裏の年」とワインの味わい

「表の年」に採れたぶどうからは、とてもおいしいワインができあがります。一方で、「裏の年」だからワインがダメかというと、それもまた一概に言えないのも面白いところ。そういう年のぶどうはロゼにしたり軽めに仕上げてみたりすると、おいしいワインになるんです。

 なので、ホーライサンワイナリーに限らず、どこかひとつのワイナリーを気に入ったら毎年飲んでみると楽しいと思います。表の年からできたパワフルなワインもおいしいし、裏の年にできた静かなワインもまた良し。そのなかで「去年のワインはおいしかったね〜」みたいに会話が弾んだら楽しいですよね。ワイナリーの常連さんとは、よくそういう会話をさせてもらっています。

気候変動とワインのヴィンテージ

 ただ、最近はこの「表」と「裏」のサイクルが崩れつつあるとも感じます。気候変動の影響で、日本中がありえないくらい暑くなっていますよね。これによって、自然界の正常なサイクルが壊れてしまっているような……。

 表も裏も関係なく、丁寧に育てたぶどうが収穫直前に突然のゲリラ豪雨でやられてしまったりといったことも以前より多く起きるようになってしまいました。その一方で、昨年2023年は表も表、超グレートヴィンテージ。いい年も悪い年もあるわけですが、気候変動の影響で、今年はどうなるのかがさっぱり読めない状態になってしまっています。

 2024年は表が出るか、裏が出るか、早稲品種の生食用ぶどうが実りの時を迎えた今でも、最終的な見通しはまだわかりません。ですが、いずれにしてもその年にできるぶどうに感謝して、おいしくなるように心をこめてワイン造りをしたいと思いますので、2024ヴィンテージのワインたちも、どうぞお楽しみに!

 
 

キミ、クリ

能登・白米千枚田崩落「脱穀諦めない」

出典:日本農業新聞

 

 21日の豪雨で崩落した石川県輪島市の白米千枚田に25日、管理・運営を担う白米千枚田愛耕会メンバーが、スコップを片手にいち早く復旧作業を始める姿があった。「地元の誇りを失うわけにはいかない」--。同会会長の白尾友一さん(60)は、元日の能登半島地震から、やっとの思いで水を張れるまで復旧した田が、再び崩落する様子を目の当たりにした。「もうさすがに立ち直れないよ」とうなだれる白尾さんを再び奮い立たせたのは「修復していかんとダメや。千枚田がなくなる」と励ます愛耕会の仲間だ。

 一部が抜け落ちてU字溝が露出するあぜに、農地から流れた大小の岩や土砂が転がる道路。棚田の原形も残さないほど崩れ落ちた田が眼前に広がる。「元日の地震の時もここまでひどくはなかったのに」。白尾さんが絞り出す言葉に、爪痕の大きさがにじむ。

 9カ月の時間をかけて、ようやく収穫にこぎ着けた稲がある。27日には、脱穀を予定していた。被災の疲れが拭えない中、「一緒に直して千枚田を残そう」と互いに励ましながら再び復興の一歩を踏み出した。

 豪雨被害の片付けに集まったのは白尾さんと妻の真紀子さん(40)に加え、出口彌祐さん(77)、山下博之さん(65)、竹上浩幸さん(62)の5人。小型の油圧ショベルやスコップで、岩や土砂の撤去作業に力を込める。

 「今年産が終わったら、どっかに逃げたいね」。白尾さんが冗談のようにメンバーに投げかけると「そんなこと言わんと千枚田残していこうよ」「白尾さんを今度どっか連れてって一杯飲ませようか」「元気出してもらわなきゃね」と口々に励まし合う愛耕会の仲間がいた。震災後に愛耕会会長に就任。会員で最年少ながら、復興を引っ張ってきた白尾さん。「いろんな人に助けてもらってきたんだ」とかみしめる。

 千枚田復興の歩みを始めた愛耕会だが、新たな問題も浮上している。活動拠点としていた道の駅「千枚田ポケットパーク」の被災だ。今回の豪雨で日本海側の駐車場が崩落。建物も危険度が高いとして、県と市は24日正午に閉鎖した。白尾さんは「災害は、千枚田だけでなく、復興拠点まで奪っていくのか」と天をにらむ。

 

上園地

残暑の熱中症対策には「キウイ」!水分&栄養たっぷり!

出典:レタスクラブ

 

残暑対策の基本とキウイの栄養素

 残暑が厳しい今夏、熱中症になるリスクはまだまだあります。積極的な水分や塩分補給、室温設定など、熱中症予防のための対策を実践されている方も多いと思いますが、暑さ対策におすすめのフルーツがあることをご存じですか?

 それは、キウイ! 水分補給やミネラル補給にぴったりなんです。

 熱中症とは体温調整機能がうまく働かなくなり、体に熱が籠もった高体温症状 (高体温症) のこと。暑かったり、蒸し暑かったりする環境下で、大量に汗をかき、脱水状態になったことで引き起こされます。
 めまい、頭痛、食欲低下、おう吐、筋肉痛や体のしびれなど、脳、胃腸 (消化器) 、筋肉に同時に異常が現われるのが特徴です。この3つの器官は80~90%が水分でできているため、脱水症が体の異常に直結するのです。

 小まめな水分補給が大切。食品から水分をチャージ
熱中症を防ぐためには、体内の水分バランスを適正に保つことが重要です。体重60㎏の場合、発汗や排せつなどで体から失われる水分はおよそ2.5リットル。一般的な生活で飲食や体の代謝で同じくらいの量の水分を摂取することができますが、飲み物を一度に大量にとると、体内に蓄えられずに尿として体外に排出されてしまうことに。コップ1杯ずつ、1日に8回程度に分けてこまめに飲むと効率よく水分を補給できます。
 また、体に入る水分の40%は、飲料ではなく食事からとったもの。規則正しく食事をとり、水分を豊富に含む野菜や果物を積極的にとりましょう。

 スポーツの合間や夜間でもキウイフルーツなら簡単に水分が補給できる
水分補給に適したフルーツとして注目されているのがキウイフルーツです。キウイは水分が多いだけでなく、ビタミンCを豊富に含んでいます。ビタミンCは体が暑さに早く順応するのを助け、暑い時期や残暑の体づくりに役立ちます。
 また、キウイの水分は体内でゆっくり吸収されるので、夜トイレが近くなることが気になる場合、水の代わりに就寝前に食べるのがおすすめ。半分に切るだけで手軽に食べられるので、スポーツの合間にも取り入れやすいです。

キウイには体にうれしい10種類の
栄養素がぎっしり

 食物繊維:グリーンキウイ1個で女性の1日の必要量の不足分をカバー
 成人女性の1日当たりの食物繊維の目標量は18g以上 。しかし、平均的な摂取量は15.9g (※2) というデータがあります。グリーンキウイなら可食部100g当たり2.3gの食物繊維 をとることができ、不足分をカバーできます。

ビタミンC:サンゴールドキウイで1日の必要量がとれる
 キウイにはいくつか種類がありますが、果肉が黄色いサンゴールドは特にビタミンCが豊富。ビタミンCの1日の推奨量は100mgですが、サンゴールドキウイのビタミンC含有量は、可食部100g当たり152mg 。1個で1日に必要なビタミンCの摂取量を充分にクリアできます。

発汗で不足するミネラル補給にもぴったり!

 キウイはビタミンCのほか、カリウムやマグネシウム、鉄、銅といったミネラルをバランスよく、豊富に含んでいます。これらのミネラルは汗によって流出してしまうので、キウイはミネラル補給にもうってつけ。
 また、毎日の元気に大切な8種類のビタミンB群のうち、キウイはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸と6種類を含んでいます。

  

フルーツ大福

出典:暦生活

 

和菓子文化研究家のせせなおこです。
— とにかく大福が大好きです。 —

 まだまだ暑さが続いていますが、お月見やお彼岸など秋らしさを感じられる季節です。夏の暑い間はアイスや氷など冷たいものばかりを欲していましたが、朝晩少しずつ涼しさを感じられるようになり、少し気持ちにもゆとりが持てるようになってきました。

 夏の疲れを癒したい!何の和菓子で充電しようかな…そう思った時に、たまたまいただいたのはカラフルなフルーツ大福でした。旬のフルーツ、いちじくと人気のシャインマスカット。真っ白でふわふわなおもちを半分に切ると、中からは鮮やかなフルーツが出てきました。周りに白あんをまとったフルーツは何だかとても嬉しそう。

— 大福を食べれば、ステキな思い出は増える —

 フルーツ大福といって思い浮かぶのは広島県のはっさく大福。はっさくの酸味とほろ苦さを白餡がまろやかに包み込み、どちらもお互いを引き立て合います。はっさくと大福が大好きな私のための大福と言っても過言ではないほど、お気に入りの大福です。

 2010年代後半。フルーツサンドブームの到来とともに、和菓子界にもフルーツ大福ブームの波がやってきました。それまでの大福といえば、豆大福、季節商品として春にはよもぎ大福、秋には栗大福、フルーツを中に包んだものは冬に見られるいちご大福がメインで、それ以外はほとんど見かけることはありませんでした。

 ところがこのフルーツ大福のブームとともに、マンゴー、キウイ、バナナにメロン、桃にみかん。そんなものが大福に入っちゃうの!?と驚かされるほど豊富な種類のフルーツが大福の中に包まれていきました。そしてフルーツ大福の特徴として、あくまでフルーツがメインであり、あんこが少ないこと、さらにお餅ではなく卵白が混ざったふわふわとした雪平(せっぺい)が使われていることが多いです。

 従来のいちご大福や私の大好きな広島県のはっさく大福は、お餅とあんこが主役。同じフルーツ大福でもお餅とあんこがメインか、フルーツがメインかというところに差があるような気がしています。

 和菓子の良さはきちんと守っていきつつも、こうしてフルーツ大福が和菓子の一つの種類として確立され、根付いていくこと。和菓子の可能性はまだまだここからだな、とフルーツ大福を見るたびにわくわくしています。

 

近畿大学がウナギの完全養殖に成功

出典:Wwatch.impress

 

「私たちも食べられる日が来るのでしょうか。」


 令和5年(2023年)7月6日、人工種苗から養成した親魚より仔魚を得ることに成功し、完全養殖を達成しました。現在、仔魚の飼育期間は112日 となっています。まずは稚魚(シラスウナギ)までの育成が目標で、育成技術の安定化に向けた研究を継続するとしている。

 ウナギの完全養殖は国立の水産機構が2010年に成功しているが、大学では初めて。完全養殖による仔魚(しぎょ)は飼育期間が112日を経過(10月26日時点)しており、これを養殖用種苗として利用できる稚魚(シラスウナギ)にまで育成するのが第一目標としている。今後、仔魚用の飼料の改良に取り組むなどして、育成技術の安定化を目指す。

 ウナギの養殖は1970年代から研究されており、1973年に北海道大学が人工ふ化に成功。2002年に水産機構がシラスウナギにまで育成することに成功し、2010年には完全養殖に成功している。

 近畿大学水産研究所は、1976年にニホンウナギの種苗生産研究を開始。1980~1990年代には採卵・ふ化に成功したものの、仔魚が餌を食べるまでには至らず、その後の研究は中断していた。2019年に入り、水産機構から公表された技術情報をもとに研究を再開、同年9月に人工ふ化に成功していた。

 完全養殖は、人工ふ化したウナギの雌雄を親魚とし、成長させて「催熟」で受精卵を得て、そこから仔魚がふ化した状態を指す。ウナギは、飼育条件下では性成熟に関するホルモンが生産・分泌されないため、受精卵を得るためには、「催熟」として人為的にホルモンなどを投与、成熟を促進させる必要がある。

 シラスウナギにするまでが一番難しいとされており、大学の今後の研究でも、シラスウナギまでの育成が目標。順調に進めば、仔魚は今後3カ月~半年程度でシラスウナギになり、一般的な食用サイズに成長するにはさらに約1年程度かかる見込みとしている。

  なお、仔魚の育成技術は特殊な小規模水槽でのみ飼育が可能で、単純に規模を拡大するだけの大量生産は実現が困難と指摘。「低コストで大量生産できるめどは立っていないのが実情」としている。

 また、飼育技術の大部分は水産機構が開発したものをベースにしているため、完全養殖を実現した「近大マグロ」で知られる近畿大学水産研究所の技術や経験で、独自アプローチの仔魚用飼料の改良に挑戦、シラスウナギまでの安定した生産技術の確立を目指すとしている。