Aさんは「米ヌカでリンゴのモンパ病がなおる」と言い切る。「米ヌカに集まる菌がモンパ病の菌を食べてしまう」のだ。
やり方は、例年4月中旬、雪解けしたら、モンパ病にかかった樹の周り(大きい樹なら半径約1m)を30cmの深さでドーナツ型に掘る。そこへ米ヌカを全体にふる。その上に米ヌカの菌を培養させるために魚粕、カニ殻、炭の粉などの有機物を入れる。
埋め戻してから、1週間(雨が降ったら2~3日)後、地表上の樹の周りに白い菌が出てきたら成功。これがモンパ菌を食べる米ヌカの菌なのだ。
Aさんが掘り返してみると、モンパにやられていたはずの根から、新しい毛根がどんどん生えていたそうだ。有機質を入れることで増えた微生物を求めて、根が伸びたからだという。
また、モンパ病にかかった根の周辺の土はボロボロと崩れやすいのだが、それがなくなって、団粒構造ができてきた。そして、ミミズも増えたという。
米ヌカは化学肥料ではないので、根焼けするということもない。
Aさんは「お金を出して、高い化学肥料を買うより、ずっといい」と米ヌカに惚れ込んでいる。
(青森県弘前市)
【参照先不明】