ナシとリンゴの接ぎ木親和性

 信州大学農学部附属農場の果樹園に栽植されている、リンゴのMM106台の 「ふじ」、「王林」及び 「つがる、及びM26台 「むつ」に、ニホンナシ4品種及びセイヨウナシ37品種を高接ぎした。
 MM106台の 「つがる」及び 「ウインター・バナナ」に、セイヨウナシ「シルバー・ベル」を接ぎ木した。

 ニホンナシの4品種は、当初は活着したようにみえて葉が数枚展開したが、冬までにすべて枯死した。セイヨウナシは、品種によって活着率及び伸長量に大きな差があり、中間台のリンゴ品種に関係なく、活着率が高く伸長が最も旺盛であったのは「ダナ・ホーベイ」であった。それに次いで活着率が高く伸長が旺盛であったのは、「プーレ・ジッファー、「ラ・フランス」及び 「シルバー・ベル 」であった。さらにそれらに次いで活着率及び伸長量が良好であったのは「グランド・チャンピオン」及び 「ウインター・ネリス」であった。
 中間台別にみると、4品種の中では「つがる」が、活着率及び伸長量ともに比較的すぐれていた。

「つがる」及び 「ウインター・バナナ」に「シルバー・ベル 」を接いで、活着率及び伸長量を比較したところ、両者とも100%活着し、伸長量にも差が認められなかった。 このことから「つがる」は 「ウインター・バナナ」に劣らず、セイヨウナシと接ぎ木親和性が高いように思われた。

 リンゴの 「ふじ 「王林 「つがる」及び 「陸奥」を中間台として、ニホンナシ4品種、セイヨウナシ37品種を接ぎ木して、活着率及び伸長量を調査した。
 その結果、ニホンナシはすべて接ぎ木不親和で伸長しなかった。セイヨウナシは品種によって著しく異なり、活着率が高く伸長が最も旺盛であったのは 「ダナ・ホーベイ 」であった。
 それに次いで 「ブーレ・ジッファー 「ラ・フランス」及び 「シルバー・ベル」も、活着率が高く伸長も比較的すぐれた。
 中間台別では、「つがる」がセイヨウナシとの接ぎ木親和性が比較的高いように思われた。

 
出典:信州大学農学部園芸生産利用学講座
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