手前味噌だけど、今年は特にフジりんご(サンフジ)の仕上がりが素晴らしい。
数年間にわたって皆で重ねてきた剪定技術の改良と、もうひとつ、「作物生理の基礎理論を基にした肥料管理」を今年から導入したのが効いている。
リンゴの成長には2つのベクトル、つまり「➀木を成長させる(自分の体をデカくする)」方向と「➁実に栄養を送って成熟させる(子孫を残す)」方向がある。➀が強すぎるとリンゴは味の乗らない未熟果になり、➁が強すぎると実は小さく、木が弱って枯れてしまう。
詰まるところ、この2つの生育ベクトルを「丁度良い塩梅に」持っていくのがリンゴ栽培のキモだ。で、これまではこの調整を主に「剪定技法によって」行おうとしてきた。だがこの剪定という奴が極めて難しく、名人に習いに行ってもなかなか再現できない。
そして名人の技を自分の地域でそのまま再現できたとしても、良い実がなるとは限らない。なぜなら気候や土目が土地によって違うからだ。※それでも少しづつ改善を続けて来ている
「リンゴ作りは剪定が8割」とも言われてきた中、もっと品質管理における再現性を持たせられないか・・・?
今年から導入したのは、前述した2つの生育ベクトルを調整するための「肥料管理」。その土地に依らず、その作物自体がもつ生理的な作用に働きかける機能を持つ肥料(液肥)を、生育ステージに合わせて葉っぱから吸わせる形で施用する。「作物生理」という、より根っこの部分を捉えて狙いに行く。
これがバチっと効いた。枝の伸び、花芽のつき方、実の成熟が極めて「丁度良い」バランスに仕上がってくれたのだ。夏の酷暑や雨不足というかなり厳しい気候条件の中、熟度も糖度も申し分ない、収獲していて胸が躍るような品質に仕上がってくれた。
ぶっちゃけまだ年が浅くどこまでこの技術に再現性があるかはまだ分からないけど、とにかく今年は特に自信をもってお客様への発送ができることを本当に嬉しく思う。ご注文いただいている皆様、ぜひお楽しみに!!!
そして、こういう栽培の技術やアイデアは僕ではなく弟や父が情報を集めてくれて農園に実装出来ている。家族経営の本当に小さな経営体だけど、だんだんチームとしての役割分担が出来てきているように感じている。これも本当に素晴らしいことだと我ながら思う。
出典:Ttogetter

