瀬戸内市邑久町虫明の道の駅・黒井山グリーンパークは、イチゴ狩りが楽しめるハウスで、地元で盛んな刀作りの工程で発生する原料・玉鋼のくずを使った栽培に取り組んでいる。鉄分がイチゴの成長を促す効果を期待して刀鍛冶と連携。市所有の国宝の日本刀にちなみ「山鳥毛(さんちょうもう)いちご」と名付け、今月から提供している。
イチゴの品種は紅ほっぺで、今期から約650平方メートルのハウスの一部で栽培を開始。備前おさふね刀剣の里(同市長船町長船)で作刀に励む刀鍛冶の安藤広康さんからこれまでは廃棄していた使用済みの玉鋼を譲り受け、大きいもので約15センチの塊を2メートル間隔で土の上に置く。鉄分が土に染み出て光合成の促進につながり、甘くて大きい実が育っているという。
市が全国に誇る刀剣とコラボし、知名度のある「山鳥毛」でブランド化して来客増につなげようと企画。今後の生育状況を見てハウス全体に広げることも視野に入れる。
道の駅を運営する市の第三セクター「曙の里おく」(同市邑久町虫明)は「甘味の強いイチゴができて、お客さんの反応も良い。今後も順調に生育すれば、他の果物へ活用するとともに、ほかの農業者にも勧めて市の農業の盛り上げにつなげたい」とする。
イチゴ狩りの営業日は水、土、日曜と祝日。問い合わせは同パーク(0869ー25ー0891)。(大橋孝平)
出典:山陽新聞
