ワラビの栽培

出典:宮採園

— ワラビについて —

岩手の実家の畑に雑草として生えていたものを移植しました。 実家は花や庭木の栽培・販売を行っており、山から取ってきて畑に植えた庭木にたまたまワラビの根がついており、それが繁殖したものと思われます。
岩手では、野菜がふんだんにあるため、わざわざ手間隙をかけてワラビ取り等は行わず、食べた事もありませんが、福島の親戚の方は竹の子やワラビ等の山菜狩をさかんに行っており、その関係から食べるのが好きになり、山に取りに行くようになり、ついには栽培して見たいと思うようになりました。
小さな栽培するわけですから、山にリックサックを背負って収穫してくるように採れるわけではありませんが、時々食べる分には十分な収穫が可能です。
又、山へ採りに行くのと異なり、時々葉が開いたものをまとめて刈り取ると数日で沢山生えて来ますので、春先だけでなく収穫する事が可能です。

— 栽培場所 —

日当たりの良い場所でも育ちますが、食用にするには木の下や草の間の半日陰の方が適地です。 半日陰の方が食用とする茎の部分が良く伸びます。
宮菜園では葡萄棚の下や果樹の木の下に植えています。

— 利用時期 —

4月~8月頃まで次々に新しい茎が芽を出し伸びてきますので、葉が開く前に根元から茎を折って採取します。
ただし伸びてきたものを全部取り尽くすのではなく、数本に1本は残すようにします。
2,3週間すると取り残したものがジャングルみたいに繁ってきますので、時々古いものを間引くか、雨上がり等に全部刈り取ってしまいます。
そうすると又新しい芽が一斉に出て来ます。

— 繁 殖 —

小さな芽がついている根を植えます。一度植えると地中の根が年に数mも伸び菜園がワラビさんだらけになる勢いです。 
野菜の領域ににまで進出したワラビさんは残さないで刈り取り食用にするか堆肥代わりに畑に敷いておきます。

— 料 理 —

会津根曲竹の竹の子やニシンと一緒に煮る会津料理は最高ですが、何時もそんな手間をかけていられない為、通常はおひたしにします。
2,3分ゆでてから、バーベキュー等の時取っておいた灰を少し入れ半日程度あく抜きをすると苦味が抜けます。