キウイの剪定は年に1~2回、正しい時期におこないましょう。
なぜなら間違った時期に剪定をしてしまうと、実つきが悪くなったり最悪の場合は木が枯れてしまったりするおそれがあるからです。
キウイは病気や害虫が発生しにくいので、お庭でも育てやすいといわれています。
つる性の果樹なので、つるがどんどん伸びていくのが特徴です。
しかし、つるを伸ばしっぱなしにすると実がつきにくくなるおそれがあります。
また、剪定をおこなっていないと実の収穫数が少なくなる場合もあるので、剪定方法や時期を知ってから剪定をおこなっていきましょう。
落葉樹の一種であるキウイを剪定する時期は、葉を落として休眠期に入っている1~2月初旬が最適です。
休眠期の木は体力を温存している状態なので、枝を切ってもダメージが少なく済みます。
剪定が春先にずれ込んでしまうと切り口から樹液が出てきて、木が枯れるおそれがあるので、遅くても2月の初めまでには剪定したほうがよいといえます。
また、生育の旺盛なキウイは枝が混み合いやすいので、7月ごろにも剪定をおこなうとよいでしょう。
夏の剪定は、キウイの実に栄養を行き渡らせるためにも重要です。
◇枝が密集しているところ
込み入った枝や成長の悪い枝は根元から切り落とし、日当たりや風通しがよくなるようにします。
◇昨年実がついた枝
昨年実がついた枝には実をつけないので、それよりも先にある芽を3~5芽残して切っていきます。
また、昨年に実をつけた位置より、先の芽のほうがつきやすいので根元から8~10芽先を切っていきます。
キウイはメスの花にオスの木からの花粉が受粉されて実がつきます。
メスの花にはめしべがあるので、中央が白く見えるのが特徴です。
◇主枝の上から伸びている枝や徒長枝
主枝(一番太い幹から枝分かれしている大きな枝)の上から伸びた枝も、根元から切り落としていきましょう。
なぜなら、不要な枝を放置すると主枝の栄養を取られてしまうからです。
また徒長枝といって上に向かって勢いよく伸びている枝は、形を乱すだけでなく、樹木の栄養分を奪ってしまうので、切り落としていきます。
次に夏におこなう剪定のポイントについて見ていきましょう。
キウイは春から夏にかけて枝がよく伸びます。
そのため、日当たりをよくするために剪定をおこなっていきましょう。
夏におこなう剪定では、垂直に伸びた枝を切っていきます。
また、夏には徒長枝が出やすいので根本から切っておきましょう。
しかし、直射日光で日焼けするおそれがあるので枝を多く切りすぎないように注意してください。
◇摘果
6月~7月には摘果作業をおこないましょう。
キウイは多く実りすぎると栄養が行き渡らなくなって、ひとつひとつが小さい実になってします。
そこで摘果作業をおこない、実の数を減らすことが大切です。
大きさが小さいキウイや形の悪いキウイを間引きしていきましょう。