秋になると園芸店に並ぶたくさんのシクラメンに、心が華やぎます。その繊細な花姿は、昔から多くの日本人に支持され、愛され続けてきました。日本でのシクラメンの開発はめまぐるしく、独自の文化を築いてきました。そしてまさしく今、そのシクラメンに大きな革命が起きようとしています。
シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草球根植物で、別名:カガリビバナ、ブタのまんじゅうとも呼ばれています。サクラソウ科シクラメン属の中には約23の野生種がありますが、園芸品種のほとんどはパーシカム種を改良し育成されたシクラメンになります。
シクラメンは、古代ギリシャやローマ時代から知られており、医療用途や香水の原料として使用されていました。中世ヨーロッパでもシクラメンは薬草として利用され、その根は特に下剤として用いられました。
1960年代から1970年代、日本国内でシクラメンの品種改良が本格化し、多くの新しい品種が登場しました。鮮やかな色や新しい花の形のシクラメンが開発され、消費者を魅了する品種が増えました。第一次シクラメンブームの到来です。それまで、赤色が大部分を占めていたシクラメンですが、パステル系のカラーが次から次へと開発されました。八重咲き品種や、芳香性シクラメンと魅力的な品種が次々と開発されました。
1996年 耐寒性の強いガーデンシクラメンの誕生により第二次シクラメンブームが起きます。それまで室内で大切に育てられていたシクラメンが、屋外で寄せ植えなどでも楽しめるようになり、シクラメンの可能性が一気に拡がりました。お庭で楽しむシクラメンが、日本独自の文化として広まっていったのです。
そして、シクラメンの育種技術が革新的に発展を研げます。これまで安定した品質のタネ(F1種)を開発するのに、10年以上もの歳月と高額な開発コストがかかり、その間に世の中のトレンドが変わるリスクがありました。そのため、特徴的なシクラメンの開発に着手するのは難しい現実がありました。
種苗会社は、育種プロセスを見直す必要がありました。何度も育種を重ねることで、無駄になる可能性が高い工程を排除し、効率的に育種サイクルを回す論理的なプロセスを少しずつ確立してきました。ドラマチックなシクラメンが、今までより短期間で商品化する技術が完成しつつあります。
こうして生まれたのが、シクラメンの常識を覆す上向きに花が咲くシクラメン イリュージアです。F1種として開発されたこのシクラメンは、今までにない特徴を持ちながらも、気軽に手に入る時代が到来しました。
育種技術の進歩により、シクラメンは新しい時代を迎え、第三次シクラメンブームが巻き起ころうとしています。
毎年新しい品種がたくさん登場しているシクラメン。花色や花姿、全体のシルエットなどもさまざまで、「いままで見たことがない!」という珍しい品種が次々と開発されています。これから巻き起こる第3次シクラメンブーム!
出典:Hakusan Yahoo!ショッピング

