ヤマボウシは、日本、中国、朝鮮半島に分布するミズキ科ミズキ属の落葉性高木です。日本では本州、四国、九州にかけて分布しており、山地の林内などに自生しています。
美しい花を咲かせることから、世界で広く栽培されている花木の一つで、庭木の他、公園樹や街路樹としてもよく植栽されています。
同様によく植栽されるハナミズキとは同ミズキ属に分類されており、近縁種ということになります。
ヤマボウシの花期は6月~7月。
花期になると、小枝の先に、淡い緑色の花を球状に密生させて咲かせます。
花弁のように見えるのは、4枚の総苞片(ソウホウヘン)と呼ばれる葉に近い性質のもので、白く目立ちます。
花は小さな4弁花で総苞片の中心にあり、20~30個が密生しています。
ヤマボウシは、6〜7月頃に開花した後、9月頃に小さな実をつけます。表面は赤またはオレンジ色で、十分に熟したら食べることができますよ!
この実の利用の仕方はさまざま。生でも、乾燥させてドライフルーツとして楽しんでもOK。また、ジャムや果実酒に加工しても美味しくいただけます。果肉にはたくさんの種が入っていますが、香りがよく甘みがあります。マンゴーやバナナのような風味が特徴で、ビタミンやカロテン、アントシアニンなどが含まれ、疲労回復の効果があるとされています。
葉は先の尖った楕円形で枝に対生し、縁がやや波打ちます。
樹高5~15mに成長し、樹形は自然にまとまります。
秋には葉を赤く染め、美しく紅葉します。
日本の気候によく合った育てやすい樹木です。
自然樹形の美しい樹なので、広いスペースがあるならば剪定の必要はほとんどありません。
— 栽培環境 —
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日光を好みますが半日蔭でも育ちます。
自生地は山の谷筋などの水はけが良く、常に水が近くにあるような環境です。
夏の強い西日に当たって表土が乾燥したり地温が上がる事を嫌います。
強い西日が当たる様なら、株元を厚めにマルチングしたり下草などを植えて、地温の上昇と乾燥を防いで下さい。
— 増やし方(種まき) —
種まきで増やすことが出来ますが、花が付くまでに7~8年かかります。
秋に赤く熟した果実から種を取り出し水洗いをしたら、すぐに蒔きます。
または種を湿らせた砂の中に保管しておき、春に蒔きます。
ヤマボウシの種は乾くと発芽しにくくなるので気を付けて下さい。
発芽するまでは水を切らさないように管理して下さい。
ヤマボウシの発芽から約1か月後
出典:ヤマボウシ(山法師)発芽
出典:ガーデニングの図鑑


