段ボールコンポストによる堆肥の作り方・使い方

段ボールコンポスト

 段ボールコンポストとは、段ボール箱を利用した生ごみ処理容器で、段ボール箱に土壌改良材を入れ、好気性(酸素を必要とする)微生物の力によって生ごみを分解し、堆肥を作るものです。
段ボールは通気性がよく、生ごみの水分を逃がしたり、発酵に必要な空気を通すのに適しています。
においも少なく、場所も多く取らないので、集合住宅のベランダでも取り組むことができます。

用意するもの

・段ボール箱(みかん箱程度の大きさ。 厚手で強度のあるもの(二重構造)で防水加工でないもの)
・二重底用の段ボール板
・コンポスト基材
・風通しのよい網目状の台
・スコップ
・虫よけキャップ

段ボールコンポストの作り方

(手順1)段ボールを組み立てる
段ボールを箱状に組み立て、底が抜けるのを避けるために二重底にする。

また、以下の点に気をつける。

  • ガムテープはクラフトテープを使う。
  • 最小限のガムテープ(クラフトテープ)で固定する。
  • 虫の侵入を防ぐため、隙間や穴をガムテープで目張りする。
  • 発泡スチロールやプラスティックのケースは容器として使用できない。

(手順2)風通しの良い網目状の台に段ボールを置く
直接地面に置くと、底が湿って段ボールが壊れやすくなるので注意する。

(手順3)基材を投入する
コンポスト基材を段ボールの6割くらいまで入れる。

(手順4)生ごみを投入する
・前日に入れた生ごみ部分のみよくかき混ぜる
・中心部に穴を掘って、生ごみを入れる
・上から基材をかぶせておく
・虫よけキャップをかぶせる

生ごみ投入の際のポイント
投入物
  • 投入量は1日につき500から800グラム程度で、投入期間は3から6か月程度。
  • 生ごみはなるべく細かくしてから入れる。
  • 廃油、魚のあら、炭水化物は微生物の分解促進になる。
  • タマネギ、トウモロコシ、タケノコの皮等の乾燥したものは分解されるまでに時間がかかる。
  • 貝殻は分解しないので投入しない。
  • 落ち葉・木の枝等の庭から出るものも投入しない。
  • (注)しばらくの間投入を停止していた場合、水1リットル程度を加え、よくかき混ぜてから再開する。

温度管理

・微生物が順調に分解していると、段ボールの中身が20度から40度まで上がる。
・寒い季節は微生物の働きを助けるため、日なたなど暖かい場所に置く。

置き場所

・雨にあたらない場所に置く。
・風通しの良い場所に置く。
・可能であれば日当たりが良い場所に置く。

臭い対策

・投入する前の生ごみを適度に水切りする。
・スコップを縦に差し込み、しっかりと空気を送り込む。

虫対策

・台所の生ごみも密封保管して、虫に卵を産ませないようにする。
・段ボールコンポストにきちんとガムテープで目張りし、毎日虫よけキャップをかぶせて虫に卵を産ませないようにする。
(注)白くてふわふわしたカビが発生することがあるが、失敗ではないので、よくかき混ぜて引き続き使用することができる。

熟成

「熟成」とは?
・最後に投入した生ごみを分解し、堆肥として使用するための準備工程。
・段ボールコンポストへの生ごみ投入期間が3か月から6か月程度経過し、基材がべたつき、分解するまでに時間がかかると感じた時に行う。

熟成の必要性

・段ボールコンポストへの生ごみ投入を終了した時点では、堆肥ではない。
・未熟な堆肥を土の中に入れると、土の中で熟成がはじまり、植物の根を傷めることがある。

熟成の手順

・1週間に1回程度1リットルから2リットルの水分を加え、基材全体をよく混ぜて分解を促進する。
・熟成期間は、夏期で2週間から1か月、冬期で1か月から2か月程度で、生ごみの形がなくなり、水分を加えても温度の上昇がなければ熟成完了となる。

堆肥の使用

堆肥の効果
・土を柔らかくして通気性を良くする。
・養分を供給する。
・保水力、保肥力を良くする。

堆肥の使用例
プランターの場合
土3から4に対して堆肥が1となるように全体的にまいてよくかき混ぜる。

庭や畑の場合
うねを作り、溝部分に堆肥を入れて、上から土を被せる。

 
出典:名古屋市