田人のクマガイソウ

5万株のクマガイソウの群生地
 レッドデータブック環境省絶滅危惧Ⅱ類、福島県絶滅危惧種Ⅰ類に指定されているラン科アツモリソウ属の多年草「クマガイソウ」。
膨らんだ花は唇弁が発達したもので、平家物語に登場する熊谷直実の母衣に見立て、この名が付いたと伝わります。

いわき市田人町石住綱木には約5万株のクマガイソウの群生地があり、その数は日本最大級とも言われています。近年、クマガイソウを守る会が発足し、手入れや環境整備などをおこなっています。
例年5月上旬から咲き始め、下旬ごろまで楽しむことができます。
(2023年は4月25日(火)より入場可能ですが、開花はGW期間中、見ごろはGW明けと予想されます。)

電話番号 0246-89-3404(クマガイソウを守る会)

日常の手入れ

花後の処理
 花は枯れてきたら早めに花茎の付け根から切り落とします。枯れた花をそのままにしておくと見栄えが悪いだけでなく株の栄養がタネを作るのに行ってしまい、株が消耗します。タネから育てるのは一般的に困難なので、タネを作る意味はあまりありません。

葉を大切に
 落ち葉や花がらが葉に乗っていたら取り除き、いつも清潔に保つようにしましょう。葉を痛めないことも大切な栽培のポイントです。

日当たり・置き場所

 自然の環境下では竹林内など、やや薄暗い場所に群生する植物で直射日光は苦手です。
 午前中はうっすらと日が射し、午後からは日陰になるような場所を好むので、一年を通して明るい半日陰で栽培します。そのような場所を確保できないなら、寒冷紗や遮光ネットを使って春と秋は30%~40%、夏は60%~70%の遮光を行います。
 油断して夏の直射日光に当てると葉焼け(葉がヤケドを起こして一部が枯れる)します。葉焼けで枯れてしまうと株の生育が衰えて翌年に花を付けないこともあります。特にクマガイソウは他の草花に比べると葉数が少ないので、葉焼けには気を付けましょう。

また、暑さが苦手なので夏はできるだけ涼しい場所で管理しましょう。ただし、常に風が当たるような場所はあまり好ましくありません。

暑さほども寒さには気を使う必要はありませんが、霜や凍結には注意しましょう。

 
出典:いわき市観光ガイド ヤサシイエンゲイ