ひとつの薬草で多くの病気に効くことからイチヤクソウ。イチヤクソウは草丈15cm〜25cm程になるツツジ科の多年草です。日本では6月〜7月頃に開花します。
イチヤクソウという名前は、花期の全草を乾燥させたものが民間薬として利用されていたことから名付けられました。
ほかにも、葉が小型で腎臓形の「ジンヨウイチヤクソウ」、草丈10cm程でやや小さい「コイチヤクソウ」、紅色の美しい花を咲かせる「ベニバナイチヤクソウ」などの近縁種もあります。
イチヤクソウは、民間薬として切り傷の外用や、保温を目的とした浴湯料として利用されたり、煎液には利尿作用があり、脚気やむくみによいとされています。また、漢方としても用いられ、強壮、強心、消炎、鎮痛、止血薬としてリウマチ、関節炎、膀胱炎に効果があると言われています。
日当たりのよい乾燥した里山では普通に見られるが、群生することはない。花の時期に生育地を訪ねてもその周囲にはせいぜい二株、三株が寂しげに咲くだけである。しかし、イチヤクソウの花姿には落着いた気品かある。まっすぐに伸びた高さ二十㌢ほどの花茎の上部に、ウメの花に似た白い五弁花を数個つける。草丈が低いので、カメラを上から構えると単純に写ってしまう。花の内部の蕊などを写すには、見上げるように写したらうまく撮影できた。
里山に多いイチヤクソウに比べ、べニバナイチヤクソウは深山でよく見られ、大振りな草丈と桃色の花弁の美しさは目を引く。群生して咲くことか多く、葉と花のバランスがよく、志賀高原では、よくスキー場で咲いているので夏の植物探訪が楽しみである。
イチヤクソウは日本、中国、朝鮮半島の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布しています。主に低山の林中の木陰などに自生しています。東京都など地域によっては絶滅危惧種に指定されていますが、育成苗は流通しています。
イチヤクソウの苗植え
植え付けの適期は3月〜4月頃です。日当たりが良い場所を好みますが、夏場の直射日光は苦手なため、半日陰が適しています。また、冬は雪の下で越冬しますが、雪がない場合は寒風に当てないように管理しましょう。
用土は赤玉土と鹿沼土を混ぜたものを使って、植え付けたらたっぷり水やりをしましょう。鉢植えの場合は、大きさと深さのあるものを選び、根詰まりを防ぐために1〜2年に1回程度、植替えをしましょう。その際は、新しい用土を使い、枯れた根を取り除きましょう。

