アボカドで癌リスク減る

がんに「なりにくい人」「なりやすい人」

がんリスクを下げる、ある食材。がんに関係があるとされる食材はさまざまあるが、最新の大規模な観察研究で、がんのリスクを下げる効果が明らかになったのがアボカドだ。

「アメリカで行われた研究で、週に半個以上のアボカドを食べ続けている男性は、まったくアボカドを食べないグループに比べて、がん全体の罹患(りかん)リスクが15%低くなったという結果が出たのです」

 なかでも大腸がん、肺がん、膀胱(ぼうこう)がんは特に顕著で、食べない人に比べておよそ30%もリスクを下げる。

 女性の場合は逆に乳がんのリスクが高くなったという結果や、関連は見られなかったという報告も。森のバターと呼ばれる栄養豊富なアボカド。少なくとも男性にとってはうれしい研究結果だ。

 最後は、春先や秋口になるとくしゃみや鼻水に悩まされる人が急増する花粉症とがんの関係。花粉症の人ほど、がんの死亡リスクが下がるという報告があったのだ。

「東京大学の研究で、花粉症を発症している人は、がんによる死亡率が50%下がるという結果が出ています。原因はまだ十分にはわかっていませんが、体内の免疫監視機構が関係しているのではと考えられています」

 免疫監視機構とは、身体の中で遺伝子に変異が起きた細胞を免疫細胞が監視し、排除する仕組み。花粉症の人は、この仕組みが強化されていると考えられている。がんも細胞の変異が関係しているので、その点が死亡率の低下に影響しているのかもしれない。

 多くの人を悩ませるつらい花粉症だが、こんなありがたい一面もあったのだ。

 まだまだ未知な領域が多いがん。口の健康を守る、夜間は照明を落とす……など、避けられるリスクは、少しでも遠ざけておきたい。

教えてくれたのは……外科医・がん専門医 佐藤典宏先生●産業医科大学第1外科講師。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術経験を持つ。がん患者に役立つ情報を提供するYouTube「がん情報チャンネル」のフォロワー数は現在約11.5万人。

 
出典:Yahoo!ニュース