原産は中国です。成長すると約30mものすらりとした高木になり、晩秋に黄色く色づいた姿は大変美しく圧巻です。冬になると落葉します。
イチョウには雄木と雌木があり、それぞれ雄花か雌花か、どちらかのみを咲かせます。雌花は咲いた後に「ギンナン」とも呼ばれる種子をつけ、秋になると悪臭を放ちながら熟します。雄木には種子はつきません。
また非常に成長が早く環境の変化にも強いため、街路樹や公園樹としてさまざまな地域で植えられています。
イチョウの樹高が20~30mになると、4~5月頃に花が咲き始めます。
イチョウは花粉を出す花を咲かせるオスの木と、実がなるメスの木に分かれている雌雄異株です。メスの木は、受粉した後に、銀杏(ギンナン)と呼ばれるオレンジ色の実をつけます。
樹木の成長が早いことや、燃えにくく寒さにも強いことから、その園芸植物としての歴史は古く、室町時代には栽培されていたという記録もあるほどです。
まずは日当たりについて。イチョウは中国原産の落葉樹。日当たりのいい場所を好みます。
乾燥や暑さ寒さにも強いため、日当たりが十分か否かがイチョウがよく育つかどうかを左右するカギになります。
ただし成長するとかなり大きな木になるため、庭や花壇などに植える際は、近くの構造物や近隣との距離を広くとることが必要です。
イチョウは3~4月に種まき・挿し木・接ぎ木の方法で増やすことができます。この中で初心者の方に最もおすすめなのが「挿し木」です。
挿し木をする場合は、ある程度太い枝を使います。直径2cmを超えた枝を15~20cmの長さで切り取り、切り口は斜めに切り落とします。土に埋まる部分となる切り口に近い葉は切っておきましょう。1.5号~2号の大きさの鉢に赤玉土を入れて、切った枝を挿します。
種から育てる場合はイチョウから秋に熟した実を採取します。
秋に播く場合は果肉を取り除いて「ギンナン」の状態にしてから播きます。
翌春に播く場合は、チャック付きのビニール袋などに湿らせた砂と一緒に入れて、冷蔵庫などに保管しておきます。
芽吹いたばかりのイチョウは、2〜3年は植え替えずにそのまま育てましょう。
イチョウの果実であるギンナンは、メスの木から9~10月に収穫することができます。
実は熟すと自然に落ちるので、落ちたものを収穫します。果肉に触れると皮膚がかぶれることがあるので、収穫する際は、必ずビニール袋などで手を保護しましょう。
ギンナンを食べるためには、果肉を取り除いて硬い種の部分だけにする必要があります。方法は、収穫後数日間果実を水に漬けて、果肉を腐らせます。その後、よく洗浄して綺麗に果肉を落としてから乾燥させます。
一般的な食用としての用途は、焼いたり、煮たり、炊き込みご飯など幅広く料理に用いられます。
さらに、漢方薬としても使われています。煎じて飲むことで滋養強壮や鎮咳、去痰の効果があり、頻尿に対しても有用といわれています。また、ギンナンを練って虫歯に貼ると歯痛を抑え、葉の部分を煎じて飲むと血小板が活性化するなどの効果が期待できます。他にも動脈硬化や肩こりといった血管の障害から起こる症状を防いだり、糖尿病や頭痛などの症状を改善するなど、非常に多くの効能があります。
出典:Garden Story

