「1m切り」で竹が抜ける、竹が減る。
そのやり方は極めて簡単。12月から翌年2月までの間に1mほどの高さで竹を切るだけ。そうすると真竹などの細めの竹なら一年後には根元から抜ける。太くて肉厚な孟宗竹だと抜けるまでに二~三年かかることがあるものの、抜けるときはやはり根こそぎなんだそいうだ。
菊川さんが管理する竹林を案内してもらうと1mで切られた竹が乱立している異様な光景に出くわす。
「じゃ、抜いてみま~す」
切ってから一年たった真竹を菊川さんが左右に揺さぶると、ブチブチッという音とともに竹が根っこごと抜けた。抜けた竹の根を触ってみると、指でポキポキと簡単に折れるほどもろくなっている。
地下茎はどうなっているのだろう。12月というこの時期ならすでに地下茎には小さなタケノコが芽生えているはずである。固い地面と格闘しながら掘ること一時間、ようやく掘り当てた1m竹の地下茎には、タケノコがつくはずの部分がくぼんでいるのが観察できた!
菊川さんが実践する竹の1m切りは、地下茎をも枯らして新たなタケノコを生やせない強力な竹枯らしの効果がある。
竹の根は切られたことに気づいていない?
竹を枯らすには1m切りをする時期も重要なポイントになる。12月から翌年2月にかけては竹が水を吸い上げなくなる冬眠時期。その間に1mの高さで切られると、竹は切られたことに気づかず、春になると旺盛に根が水を吸い上げてしまうようだ。
その証拠に、1m竹の切り口をのぞいてみると、切り口から溢れた水が溜まっている。 竹はピーク時には一日に2~3mも伸びるほど生長スピードが速い。グングンと伸び続ける竹が全身に水を巡らすには相当な吸水力があるはずだ。切られたことに気がつかない1m竹は、春にそのままの勢いで水を吸い上げ、オーバーフローしてしまう。結果、次第に根や地下茎の養分まで使い果たし、一年も経つと根っこもろとも枯れてしまう、、、
これが菊川さんの仮説だ。
出典:「莇生」の研究!


