ミヤマイラクサ アイコの増殖方法と育苗栽培 堂ケ平アイコ 2024.02.04 増殖は、実生、挿し芽、株分けの3とおりの方法があります。 大量増殖には実生繁殖が適します。 実生繁殖では3年、株分けや挿し木繁殖では2年の養成が必要です。 「実生繁殖」 種子が稔実する時期は、山形県では10月下旬です。 種子が飛散する直前に採取し、ただちに播種します。種子が過乾燥すると発芽率が極端に低下します。未熟気味の種子(青みが残る種子)でも十分発芽します。 播種後、自然の低温を受け、地温が上昇する翌年の春に発芽をはじめます。 種子を保存する場合は、0~5℃の冷蔵庫で乾燥しないように密封します。保存期間が30日以上になると種子の休眠がなくなります。休眠が覚醒すると低温でも発芽しやすくなるので注意が必要です。 播種床は翌年度の管理作業を考慮し、日陰の圃場を選びましょう。 播種床には、あらかじめ、堆肥を1a当たり150kg、基肥として、チッソ成分で1.5kgの有機質肥料を施用して準備します。 播種は条播し、間隔は10cm、ベッド幅は作業性を考慮し、100cmが一般的です。 本畑1a当たりに必要な苗床の面積は3㎡程度です。 播種後は種子が隠れる程度に覆土し、軽く鎮圧後、播種床が乾燥しないように日除け資材で被覆します。 この状態で越冬し、翌年の6月上・中旬に、チッソ成分で1.5kgの有機質肥料を追肥します。 翌春、発芽後に株間5cmに間引きます。間引いた株は補植用として活用できます。 育苗圃が日向の場合は、遮光率70%程度の資材で日除けします。夏期に苗圃が乾燥する場合はかん水が必須です。 定植時期は通常は10月です。翌春になる場合は早春に定植してください。 「株分けの場合」 株元に多くの芽を形成します。そのため、多くの苗を確保することができます。 1株に5個程度に芽が着いた状態になるように分割してください。1芽分割も可能ですが、さらに1年間の株養成が必要になります。 定植時期は10月が基本ですが、翌春になる場合は早春に作業を行ってください。 定植・定植後の管理 定植圃場は、排水が良いことが前提です。 弱光化でも良く生育します。夏季に高温で乾燥しやすい地域では、遮光率70%程度の資材で日除けを行います。ただし、夏季冷涼な中山間地域では遮光は必要がありません。 遮光が強すぎると雑草は繁茂しにくくなりますが、茎立ち数の減少など、生育は、逆に不良になる傾向があります。 栽植距離は、うね幅100~120cm、株間20~30cm、1~2条植えです。 収穫 定植2年目の春から収穫することができます。 収穫は、伸びた若芽が20~30cm、本葉2~3枚が適期です。収穫期間は、やや遮光を強くすると葉の展開が遅くなり、充実したものを収穫することができます。 充実した株からは、収穫につれ、次々と芽が伸長してきます。株当たり2、3本を残すと、次年度も収穫を継続することができます。 はさみ等で収穫し、100~300gに結束して出荷します。 収量は、株養成の程度によって異なりますが、おおむね1a当たりで50kgです。 出典:農業広場