ブロッコリーのV字仕立てでL品を2本どり

小さな畑でもブロッコリーがいっぱいとれる

 1本の株が二股に分かれ、立派な花蕾(からい)が2本ついた双頭のブロッコリー。この、「1株1本どり」というブロッコリーの常識を打ち破る「1株2本どりのV字仕立て」を考案したのは、農研機構の研究者、高橋徳(たかはし・めぐむ)さん。

V字仕立てで6割増収

 ブロッコリーといえば、大きな1株から1つしかとれないのが普通。
 もっと量をとろうと欲張って密植すると小ぶりになり、売り物にならないものが増えてしまう。
 そんな常識を覆すのが「ブロッコリーのV字仕立て」という技術。なんと、1株のブロッコリーからLサイズ(花蕾の直径が12センチ)の立派なブロッコリーが、同時に2つとれるという。

摘芯の時期

 高橋さんがいろんな時期に摘芯してみたところ、最適な時期はブロッコリーが9〜11葉齢の頃。これよりも早いと、わき芽の数が多くなるし、遅いと、わき芽が少なくなりすぎる。
 また、摘芯時期が遅いと、収穫時期が大幅に遅れてしまうのも問題だ。
 V字仕立てのブロッコリーは、摘芯することで生育が遅れ、慣行栽培よりも収穫時期が1〜2週間遅くなる。摘芯するのが適期よりも遅れると、霜に当たる可能性がよりいっそう高まってしまう。霜に当たったブロッコリーは花蕾が紫色に変色し、売り物になりにくい。
 霜が降るまでに収穫できるように播種(はしゅ)時期を早くするなどの工夫が必要。
目安は、慣行栽培の場合は定植から収穫までの積算温度(日々の平均気温を足したもの)が約1200度なのに対して、V字仕立てでは約1500度だそうだ。

摘芯のコツ

 摘芯のコツは、成長点を「確実に」摘み取ること。指先を使って折るのだが、うまくいくと、ハサミで切ったように平らになる。
 また、摘芯後、傷口が乾かないうちに雨に当たってしまうと、そこから茎が腐ってしまうことがあるので、摘芯は晴れた日の午前中に済ませるのがいいそうだ。

 摘芯後、7〜10日たてば、わき芽がおおかた出そろい、それぞれの芽の強弱もわかるので、芽整理をする。
 V字になった姿を想像しながら、花蕾の大きさがそろうように、また、成長後に葉っぱが重ならないように、逆方向にあり、なおかつ同じくらいに元気な芽を2本残す。

 
出典:マイナビ農業