— (1)栽培適地 —
- 自生のは深山の高冷地で、陽がチラチラ射し込む針・広葉樹林内に多い。
- 栽培にあたっての土壌条件は、耕土が深く、有機質に富み、排水がよく、しかもやや湿ったところがよく、減反などの休閑地や、果樹園の下なども利用できる。
- ただし、排水のわるい粘土質の場所や土の固くしまる乾燥地は適さない。
— (2)種子採取 —
- 花は、8月上旬ころから茎上と葉腋に花柄を出し、白(雄花)と緑(雌花)の花をつける。
- 10月中旬ころ種子が完熟し、自然に落下するのでその直前に採取する。
- 種子は直径が1mm前後と小さく、苞と呼ばれるものに覆われている。
- この苞の部分には、種子の発芽を阻害する物質が含まれているため一昼夜水に浸した後、ガーゼにとり流水でもみ洗いをくりかえし行い、 ぬめり(阻害物質が含まれている)を取り除く。
— (3)播種時期 —
- 山菜の種子は、長期保存が難しいため取播きがよい。
- また、一定期間低温状態にして休眠打破をしなければ発芽しない。
- 秋播きは、冬期の自然低温で休眠打破が行われるため、翌年の発芽率がよい。
- 一方、春播きする場合は、1ヶ月程度冷蔵庫(3~5℃)に入れ、低温処理を行う。
— (4)播種 —
- 播き床としては、20年生前後のスギ林床を活用するとよい。
- 播種床には、元肥として1a当たり堆肥200kg、鶏糞20kgを施し、播きつける1ヶ月前までに耕耘して土とよくなじませ、うね幅1m、高さ10cmの播種床をつくる。
- 種子を6cm間隔の播き溝に条播きし、播種量を1m2当たり2g程とする。播種後は種子が隠れる程度に覆土し、乾燥を防ぐため、わらを敷くか、 スギの葉を薄くかけておく。
- また、畑の場合も同様に行うが、陽差しが強い場合は、寒冷紗等で日覆いを行う。
— (5)発芽後の管理 —
- 翌春、発芽してきたら敷ワラ等をとり除く。乾燥時には、時々灌水を行う。
- 間引きは、本葉が重なるようになったら適宜行うが、間引き苗もある程度大きくなったら、移植するようにする。
- 除草は、ミヤマイラクサより草丈を伸ばさないよう注意して行う。
— (6)定植 —
- 定植地としてスギ林床を利用する場合は、陽光がチラチラ射し込む林分がよい。
- また、谷間の畑、減反などの休閑地、果樹園の下等を利用するとよい。
- 床には、1a当たり堆肥300kg 鶏糞10kgを定植の1ヶ月前までに施し、耕耘して土となじませ、うね幅1m、高さ30cmの播種床をつくる。
- 春の定植は5~6月にかけて行い、秋の定植の場合は、10月がよい。
- 苗を掘り取る際、根を切らないように気をつけるとともに、乾燥させると株が衰弱するので、掘ったその日のうちに、株間30cmの3条植えとする。
- 覆土はできるだけ浅くし、その上に切ワラか敷草を行う。
— (7)定植後の管理 —
- 夏場の乾燥時は生育不良になるので、適宜灌水を行う。
- また、追肥は3月と11月の年2回、鶏糞などの有機質肥料を10a当たり200kg程を施す。
— (8)収穫 —
- 株が小さいうちは全部取らないで、2本は残すようにする。
- 収穫が遅れると硬くなり食用には適さなくなる。
- また葉・茎にはギ酸を含んだトゲがあり、刺さると痛痒くなるので注意する。
【参照先不明】


