「竹の粉」でカブトムシの幼虫が育つ?

研究重ねた高校生がアワード最優賞獲得

 竹パウダーの中から偶然見つけたカブトムシの幼虫を成育したことで、県の教育委員会がSDGsの普及・啓発を目的として表彰している「ひょうごSDGsスクールアワード」の最優秀賞を兵庫県立有馬高校(兵庫県三田市)の生徒が受賞しました。

 兵庫県立有馬高校は生徒それぞれの進路や興味・関心に合わせて科目を選ぶことができる「総合学科」と、農業や植物に関する分野を深く学べる「人と自然科」の2学科があります。

 カブトムシの幼虫を発見したのは、2023年の秋。同校では伐採した竹をパウダーに加工し、集積所に貯蓄するそうですが、授業で竹パウダーを使おうとしたときに、中から幼虫を117匹見つけたのだとか。このとき二川さんは「何か面白いことができないだろうか」と考え、同じ科のカブトムシ好きである山西快弦さんと岡田一志さんと共に、今回のプロジェクトを始動させたそう。

 幼虫を大きなケースに入れて校内に設置してある温室で環境を整えつつ、生徒たちは2つの点に注目しました。
 1つ目は「成育する環境」。本来、幼虫は腐葉土の中に生息しているそうですが、二川さんらは“竹パウダーの中から発見された”というところに着目。成虫まで育てることができるのか、実験することにしました。

 2つ目は「幼虫のフン」。普段の実習でも使用することがあるという動物のフン。今回は竹パウダーを食べた幼虫が排出するフンの成分分析を行い、植物の生育にどのような影響を与えるのか調査しました。

 1つ目の実験の結果について、二川さんは「(竹パウダーの中でも)幼虫たちは問題なく育ち、無事に成虫になりました」と振り返ります。ちなみに、クヌギで育てた個体に比べ、竹パウダーで育った個体は約20ミリ小さかったそう。

 二川さんたちが日々積み重ねたこれらの取り組みが「ひょうごSDGsスクールアワード」にて最優秀賞を受賞したと、同校に一報が入ったのは2024年12月中旬のことでした。

「様々な実験を通して、楽しいことだけでなく大変なこともあって……。メンバーと衝突することもありましたが、取り組んできたことを評価してもらえて嬉しかったです」と当時の率直な思いを口にした二川さん。

 
出典:ラジトピ