「水不足」猛暑続きコシヒカリの産地に異変…

田んぼにひび割れ・葉も変色

 新潟県内各地で猛暑が続く中、コシヒカリの産地として知られる南魚沼市九日町地区の一部の田んぼでは、ある異変が起きていました。

 「こちらの地区では田んぼが一面に広がっていますが、その稲の根元を見てみると、土がひび割れている箇所があります」

「手前はある程度緑だが、真ん中あたりは黄色くなっている。やっぱり水分不足、それが原因」

 こう話すのは、九日町地区全域の農業用水を管理し、自身もコメ農家である南魚沼土地改良区の山田弘さんです。

 この地区では1カ月ほどまとまった雨が降らなかったことで土壌がひび割れてしまったほか、稲の葉が黄色く変色してしまうなどの影響が出ていました。

「今この面積で140町歩以上あるが、そこの末端なので何をしても水は少ない」

 山田さんに農業用水を九日町地区へと供給する役割を担う場所に案内してもらいました。

「水を流して、ここから下流の方、先ほど行った田んぼのほうに用水が流れる」

 全長約15kmの農業用水路・西部幹線。

 南魚沼市内を流れる魚野川を水源とし、約600ヘクタールの田んぼに水を供給しています。

 通常であれば水位は2mほどあると言いますが、少雨の影響で7月17日は70cmほどと半分以下の水位に。

 さらに上流にある地区から水を使ってしまうため、下流に位置する九日町地区まで水が行き渡らず水不足が発生しているというのです。

「コシヒカリの一等米を作るのは大変。これからが心配」

 こうした中、南魚沼市も対応に乗り出しました。

「道路用の井戸を緊急的に使用して仮設電源をつないで、用水路に水を供給する」

 地下水を溜めてある消雪パイプ用の井戸に仮設ホースをつなげて用水路に水を供給するなど、夏の期間は要望があった行政区や農家組合に対し支援を行っていくということです。

「農家を行政としてもしっかりサポートして、品質の良いコメを供給できるように対応したい」

 恵みの雨はいつ降るのか…おいしいコメを作ろうと試行錯誤を続ける農家、そして行政が空を見上げる日々が続きます。

 
出典:Niigata News