一瞬の輝き 岩木山頂/弘前城天守と神秘的共演

弘前城本丸展望デッキから望む夕日、岩木山、天守の共演

 今秋解体予定の弘前城本丸展望デッキから、沈む夕日、山頂輝く岩木山、天守という三者の共演が24日、確認された。高さ最大約4メートルのデッキから木々に遮られず、三者が見られるのは5月下旬と7月下旬の年に2度とされる。実質最後のチャンスに居合わせた市民が、まばゆい光の中で繰り広げられる神秘的な光景を満喫した。

 弘前市の郷土地理愛好家・對馬和也さん(44)は2016年以降、展望デッキから三者を望めるタイミングを地図ソフトで計算してきた。結果、毎年5月と7月に各3日ずつチャンスがあり、今月は21~23日と予測。ただ晴れていても岩木山に雲がかからないなど、良い気象条件が重ならないと共演を見るのは難しく、21~23日は残念ながら撮影はかなわなかった。

 1日遅れとなった24日、山頂付近は夕方まで雲に覆われたが、午後6時ごろには三つの峰がある特徴的な形が現れた。展望デッキに上った市民は、山のシルエットに太陽が近づく様子を見守った。同6時23分、光の線が天守や本丸付近を印象的に照らした。山頂と太陽がきれいに重ならず「ダイヤモンド岩木山」とはならなかったが、家族3人で訪れた大阪府の杉本章さん(41)は「こんなに貴重なものが見られるなんてうれしい」と喜んだ。

 
出典:Web東奥