畑には電気柵が張り巡らされているが、何らかの方法で侵入した
青森県弘前市は9日朝、岩木山麓のブランドトウモロコシ「嶽(だけ)きみ」を栽培する同市常盤野地区の畑にクマが潜伏している可能性があるとして、ドローンでクマの有無を確認する実証調査を初めて行った。高度12メートルの上空から約15ヘクタールの畑をくまなく捜索したところ、複数の食害の跡を確認したが、クマの姿は見当たらず、地元のハンターたちが花火による追い払いを行った。現場の生産者は「作業員に危害がおよぶ可能性があったので、取りあえず一安心」と胸をなで下ろした。市は調査結果を検証した上で、今後の鳥獣被害対策へのドローン活用を検討する。
実証調査を行ったのは、6日に食害の連絡があった岩木山麓のトウモロコシ畑。青森ドローンスクールを運営する同市のムジコ・クリエイトが協力し、機材やスタッフを用意した。
畑の周囲には電気柵が張り巡らされ、何らかの方法で侵入したクマが柵から外に出ていない可能性もあったことから、岩木ハンタークラブのメンバー8人も現場に待機。職員らがドローンからの映像を車内のモニターで目視し、クマの姿がないことを確認してから、ハンタークラブのメンバーが畑のあちこちで花火を鳴らしながら歩き回った。
実証調査に参加した同スクール所長の齊藤喜一さん(46)は「クマの調査でドローンを飛ばすのは初めてだが、トウモロコシ畑は上空から確認しやすいと感じた。ほかの分野にも応用できないか研究したい」と手応えを感じた様子。
現場でトウモロコシを栽培する今部真一さん(61)は「収穫期は始まっているので、作業を休むわけにはいかない。クマがいないことを確かめられただけでも助かる」、隣接する畑の東雅敏さん(46)も「収穫を手伝うアルバイトの安全のためにも良かった」と語った。
出典:Web東奥

