アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオ 仲間外れはどれ?

それぞれの概要と豆知識、さらに“仲間外れ探し”の答え

 夏を代表する花として真っ先に名前が挙がるのはアサガオですが、その他にも名前がよく似た「ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオ」という花があります。

 名前ばかりでなく見た目も似たような4つの花ですが、実は一つだけが“仲間外れ”だったのです。

 「アサガオの特徴は、その名のとおり朝に開花して、一度咲いた花は、1日でしぼんでしまうことです。多くの品種があってさまざまな色や模様の花が咲き、『日本で最も発展した園芸植物』といわれています。

 江戸時代後期には、アサガオの突然変異を楽しむ“変化朝顔”の文化が大きく発展し、大流行しました。

 アサガオの種は、『牽牛子(ケンゴシ)』という漢方の生薬として用いられます。主に瀉下薬(しゃげやく=便秘の薬)として用いられ、非常に激しい作用を生じさせます」(荒井さん)

 「ヒルガオはピンク色の花を咲かせるツル性植物で、他の植物に絡みついて成長します。地下茎が発達しながら増え、切れても再生するため、雑草化するとかなり厄介な植物です。

 ヒルガオも『旋花(センカ)』という漢方の生薬として用いられます。アサガオとは異なり、乾燥させた全草を用い、利尿作用や糖尿病予防の効果があります」(荒井さん)

「ユウガオは蔓性(つるせい)の一年生植物です。直径5~10cmほどの白色の花を咲かせます。実は食用で、巻きずしのネタなどに使われる『かんぴょう』として加工されます。

 栃木県は、ユウガオの実を削って作る国産かんぴょうの9割を生産する日本一の産地です。畑で育てたユウガオの実を、専用のカンナを使って細く削る作業は、見ていて快感さえ覚えます。YouTubeなどで削っている様子の動画を見ることができますので、ぜひ一度見てみてください。

 紫式部が著した『源氏物語』で有名な『夕顔』は、このウリ科のユウガオを指します」(荒井さん)

 「ヨルガオの花は、白色で15cm程度ある大型のものです。明治時代に観賞用として北米から移入されました。原産地の熱帯アメリカでは多年草ですが、日本では冬に枯れるため、一年草扱いの植物とされています。

 ヨルガオは、しばしばユウガオと混同されがちな植物です。ヨルガオには英語だと『moon flower(月の花)』という美しい名前がつけられています」(荒井さん)

 それでは「アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオ」のうち、“仲間外れ”はどの花なのでしょうか。

「正解は『ユウガオ』です。ユウガオだけがウリ科に属し、他のアサガオ、ヒルガオ、ヨルガオの3つはヒルガオ科に属するからです。したがって、ユウガオが“仲間外れ”となります」(荒井さん)

 名前も見た目もよく似た4つの花、それぞれの特徴の解説や豆知識を参考に、アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオをじっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 
出典:ウェザーニュース