「完熟いちじく『極』無花果」
天野さんは碧南市のイチジク農家出身で、結婚を機に田原市で切り花生産者となった。イチジクへの転作は約20年前、実家のノウハウや栽培環境のよさから踏み切った。現在は近隣で栽培面積を約1・4㌶まで拡張。温室に採光性のよい特殊フィルムを張り、光の吸収効率を高めて高糖度な栽培を可能にした。
3年前までJAを通じた市場出荷が大半だったが、ふるさと納税への出品以降、直販用に約1割を振り分けた。「完熟いちじく『極』無花果」は1箱(1㌔、9~12個)が寄付額1万6000円、2箱は同3万円だ。専門サイト「ふるさとチョイス」の商品レビューで星五つのうち4・8以上で「いちじく部門」の1位を保っている。
直接取引を機に、完熟品の荷崩れ防止に梱包資材を特注、冷蔵配送のため家庭用の大型冷蔵庫を複数導入した。これらの発送手数料は市側が負担するという。
— 市場向けと均衡保ちつつ収益を —
天野さんは「産地の責任で市場出荷はやめられない。ネットでの直販は手をかけただけ利益にも反映できる。消費者の声や評価が直接伝わるのもやりがいにつながる。直販はあと1割程度増やせる余地がある。市場向けと均衡を保ちつつ、収益安定につなげたい」と見通しを示した。
出典:全国郷土誌連合


