弘前、板柳でリンゴ止め市/数量減も価格堅調

1箱20キロ入り1万1458箱が上場

 青森県弘前市の弘果弘前中央青果と板柳町の津軽りんご市場は28日朝、2025年のリンゴ取引を締めくくる止め市を行った。25年産は昨冬の大雪による枝折れ、夏の猛暑、鳥獣害などを受けて品質が下がり、数量も減少。一方、金額は県産リンゴの引き合いが強かった昨年に比べ減少傾向にあるが、平年比では堅調に推移した。

▼弘前・弘果

 弘果には買参人約200人、生産者約500人が集まった。この日はサンふじや王林など1万1458箱(1箱20キロ、前年比82箱増)が上場された。

 サンふじの上物は高値1万8360円(前年比横ばい)、中値1万800円(同11.1%高)、安値8640円(同横ばい)で取引された。

 8~12月のリンゴ取扱数量は前年同期比7.5%減の357万4201箱。金額は6.7%減の238億8300万円で、1箱当たりの単価は0.9%増の6682円だった。

 弘果の會田一男専務によると、春先の霜で果皮の表面がザラザラになる「さび果」や強風による「傷果」が発生し、下位等級品の割合が多くなった。

 一方で旧正月向けの需要を受け、良品が単価を押し上げた。會田専務は「下位等級品の割合が多い中でも(取引価格は)堅調に推移した。2月の旧正月に向けて良品が非常に好調なので、1月いっぱいはこのまま推移するのではないか」と述べた。

▼板柳・津軽りんご市場

 この日の津軽りんご市場の入荷数量は、24年末の止め市から1~2割少ない4544箱(1キロ20キロ)。降雪により、市場にリンゴを持っていかない生産者が多かったという。サンふじの「上物」の高値は1箱1万8360円で前年と同じだが、中値、安値は前年より1割程度高く「堅調な相場」(市場関係者)だった。買参人約60人のほか、生産者約450人が来場した。

 25年産(8~12月)の取り扱い実績(速報値)は、雪害、鳥害に見舞われたこともあり、数量は182万8690箱(前年比1.3%減)。金額は118億4052万円(同3.2%減)で、過去最高だった前年に及ばなかったものの、3年連続で100億円を超えた。1箱当たりの平均単価は6475円(同2%安)で、過去最高だった前年に次ぐ高さだった。

 齋藤彰寿取締役部長は「大雪で枝折れ、干ばつによる小玉傾向など生産者は苦労した一年だった。年明け以降も高品質品の販売を維持し、価格にも期待したい」と話した。

 
出典:Web東奥