1月に考えたい「わが家の畑の目標」  

家庭菜園は「勢い」より「段取り」で9割決まる

 家庭菜園というと、「とりあえず苗を買って植える」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?実際、最初はそれでも構いません。ただ、1年ほど続けてみると「なぜかうまくいく年と、全然ダメな年がある」「途中で放置してしまう」という壁にぶつかりがちです。

 そこで大切になるのがスケジュールを意識した家庭菜園です。これは難しい管理表を作るという意味ではありません。「いつ・何を・どれくらいするか」を、ざっくり決めておくだけで失敗は激減します。

  •  植える時期が遅れてしまう
  •  水やりや追肥のタイミングを忘れる
  •  忙しくなって一気にやらなくなる

 これらはすべて、最初に全体像を知らないことが原因です。まずは「家庭菜園は短距離走ではなく、ゆるい長距離走」という意識を持ちましょう。

初心者でも無理なく続く作物の選び方

 家庭菜園を続けられるかどうかは、最初に選ぶ野菜でほぼ決まります。ここでおすすめなのは、「育てやすい+収穫の実感がある」野菜です。

 初心者の方におすすめなのは、以下のタイプ。

  • ミニトマト:成長が目に見えて楽しく、収穫期間が長い
  • ピーマン・ししとう:病気に強く、多少放置しても実がなる
  • 葉物野菜(小松菜・リーフレタス):短期間で収穫でき失敗しにくい

 逆に、最初から避けたいのは「管理がシビアな作物」。大玉トマトやメロンなどは、慣れてから挑戦するのがおすすめです。また、プランター栽培か地植えかも重要なポイント。忙しい方や初年度は、プランター栽培の方が管理が楽で失敗が少なくなります。

これだけ決めればOK!家庭菜園の基本スケジュール

 家庭菜園は、完璧な管理表より「ゆるい予定」が続きます。

① スタート前(植え付け2週間前)
土づくり(市販培養土 or 堆肥を混ぜる)

 置き場所を決める(日当たり・水やり動線)

【ポイント】
この時点で「忙しくなりそうな時期」を把握しておくと◎

② 植え付け〜2週間
2〜3日に1回、軽く様子を見る

 水やりは土の表面が乾いたら

【ポイント】
この時期は触りすぎないのがコツです。

③ 成長期(1か月〜)
野菜の種類に合わせて適宜追肥

 支柱立て・誘引

 葉の色や元気さをチェック

【ポイント】
カレンダーに「週1家庭菜園チェック」と入れるだけでOK。

④ 収穫期
収穫はこまめに

 疲れてきたら「最低限コース」に切り替える

【ポイント】
完璧を目指さず、「枯らさない」を目標にしましょう。

続ける人がやっている「力を抜くコツ」

 家庭菜園が長く続く人を見ていると、実は共通点があります。それは、日々の作業をがんばりすぎないということです。

 水やり、追肥、病害虫チェック……すべてを完璧にやろうとすると、どうしても負担になります。そこで役立つのが、最初に入れておく堆肥です。堆肥は「肥料」というより、土の体力を底上げしてくれる存在。土の状態が安定していると、

  • 水やりの失敗が起きにくい
  • 肥料の効きがゆるやかになる
  • 野菜がストレスを受けにくくなる

 といったメリットがあります。

 初心者〜少し慣れてきた方に特におすすめなのは、「追肥で調整する」よりも最初の土づくりでラクをする方法です。たとえば、

 植え付け前に完熟堆肥を混ぜておく

 シーズン途中でも、表面に軽く堆肥を足す

 これだけでも、毎回細かく管理しなくても育ちやすくなります。また、「最近ちょっと元気がないな」と感じたとき、すぐに強い肥料を足すのではなく、土を整える選択肢があると気持ちにも余裕が生まれます。忙しい時期でも続けられる家庭菜園を目指すなら、作業を増やすのではなく、土に任せる部分を増やすのがコツです。

 
出典:株式会社 エコ・ファーム鳥取