抹茶の世界的人気が上昇、国内では緑茶飲料が値上げ

世界的なブームにより需要が急増している

 世界的に抹茶の需要が高まっている。財務省が先月29日に発表した貿易統計によると、2025年の抹茶を含む緑茶の輸出量が1万トンを超え、輸出額は過去最高となった。政府が30年に農林水産物・食品の輸出額を5兆円とする目標を掲げる中、成長エンジンとして緑茶に期待がかかる一方、国内市場での価格高騰も懸念される。

 抹茶を含む緑茶の輸出量は前年比約3800トン増の1万2612トンで、10年間で3倍となった。業界団体によると、1万トンを超えるのは約70年ぶり。輸出額は約721億円で、過去最高だった24年の364億円から倍増した。国・地域別では、米国が293億円で最も多く、全体の4割を占めた。欧州や東南アジアでも需要が伸びている。

 米欧を中心に健康志向や日本食ブームが追い風となっている。「抹茶ラテ」などの飲み物が広く知られるようになり、パフェやクレープなどのスイーツでも人気の食材として使われている。

 輸出拡大を受け、鹿児島県志布志市の茶農家「堀口園」では生産規模を拡大している。堀口将吾社長は「価格が高騰しており、引き合いの強さを感じる」と手応えを語る一方で、「商品の売れ行き悪化につながりかねず、中長期的な影響が心配だ」と話している。

 世界的な抹茶の需要の高まりが、ペットボトル入りの緑茶飲料の価格上昇を招いている。伊藤園とコカ・コーラボトラーズジャパンは3月から、600~650ミリ・リットル入りを1割程度値上げする。両社は昨年10月に値上げしていたが、原材料価格の高騰により、さらなる値上げに踏み切った。

 
出典:読売オンライン