「北谷を“山菜の里”に」 勝山で山菜オオナルコユリ栽培

門さん、きょう初出荷 2021年4月24日

オオナルコユリ

 勝山市北谷町に自生する山菜の一種「オオナルコユリ」を株から栽培する農家の門善孝さん(71)=同市長山町二=が、試行錯誤を経て初出荷にこぎ着けた。株から栽培するのは珍しく「北谷を“山菜の里”に」と意気込む。
 オオナルコユリはスズラン科の多年草で、ナルコユリより大形。森や草地などに生え、全国に分布している。新芽を山菜として食べる。甘さがあり、天ぷらやおひたしなどに調理できる。
 門さんは五、六年前に北谷町に自生していることを知り、採集して株からの栽培を始めた。その後四年ほどは、量産に向けて株の増産に努めてきた。成長すると一メートルほどになることから門さんはオオナルコユリだと判断した。
 二十三日は高さ一〇センチほどに育った新芽が同市北谷町木根橋の畑にずらり。まず二十四日に同町河合の北谷町コミュニティセンターに出荷する予定で、勝山サンプラザの量販店内にも出荷予定。門さんは「特産化を目指し、栽培する仲間もつくりたい」と話していた。 
出典:(ふくい地域ニュース 平林靖博)