生えている雑草で畑の状態がわかる!

出典:糸満フルーツ園

 

土の中には、様々な草のタネが眠った状態で埋もれているといいます。
このタネすべてが発芽するわけではないようです。
この環境に一番適したものが、優先的に芽を出す!ということをしてます。
なので出てきた草の種類をみると、どのような環境なのかな、ということが分かる!というものです。

  

ステージ0の荒地

ステージ0の荒地では、どのような草が生えるかというと、ススキ、チガヤ、クズ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、こういった草が勢いよく生えます。

彼らは、地下茎を伸ばして、根っこを張って占拠しているので、他の野菜が根っこを張れないんですね。
このような多年草は、一度はびこると、根絶はかなり難しいです。
耕すと、根が切れて、そこからまた増えていくんですね。

荒地と言われてる畑では、雑穀ものだとよく育つと言われています。
ソバ、アワ、キビ、エゴマなどですね。
こういった作物をしながら、土を豊かにしていき、ステージ1を目指しましょう。

ステージ1

ステージ1は、酸性が強くやせている土ですね。
どのような草が生えているかというと、白クローバー、ギシギシ、アザミ、スギナ、ハハコグサなどが生えております。

このステージ1の土壌でも育つ野菜は、夏はサツマイモ、ダイズ、エダマメ、冬はムギ類の、ライムギ、オオムギ、コムギなどですね。

マメ科の緑肥作物なども作付けができるので、こういった草を利用して徐々にステージを上げていきます。

ステージ2

ステージ2(普通地)からはかなり多様になりますね。野菜もそこそこ色んなものが育ちます。
このステージ2に生える草は、ツユクサ、カラスノエンドウ、シロザ、アカザ、ノボロギク、スズメノカタビラ、スベリヒユなど、すべて一年草の草ですね。

例えば、ケールやサニーレタス、ミニトマトなど、こぼれ種によって、自然に生えてくるものはよく育つといいます。
適した野菜もかなり多いです。
シソ、ニラ、山東菜、ハーブ、イチゴ、カボチャ、キュウリ、ニンジン、ハツカダイコン、小かぶ、などなど、非常に多くの野菜が植えられます。
ただ、大玉トマトやキャベツなどはまだ難しいようです。

ステージ3

このステージ3まで来ると、かなり肥沃な土で、無肥料でも問題なく野菜全般育てることができます。
どんな草が生えるかというと、ナズナ、ハコベ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ハキダメギクなどですね。

今、このような草が畑にある方は、土が肥沃な証拠なので、喜んでも良いのかなと思います。
この状態だと、どんな野菜でも育ちますね。
玉レタス、キャベツ、ピーマン、ナス、玉ねぎ、大玉トマト、ニンニクなど、問題なく育てることができます。