
とても手のかからない樹木です。
地植えと鉢植えができます。
樹高は放置すると10mくらいまで育つので
途中で剪定して、3m~5mくらいに
育てるとよいでしょう。
ヘーゼルナッツは水はけがよく、肥沃な用土を好みます。
地植えにする場合は、土地の土を掘り返し多めの腐葉土と元肥を混ぜこみます。
鉢植えで栽培する場合は、市販の果樹用の土が簡単なのでおすすめです。
自作する場合は、赤玉土7:腐葉土3くらいに緩効性化成肥料を混ぜてください。
ヘーゼルナッツを地植えで栽培する場合は、最初の元肥のみでとくに追肥は必要ありません。
鉢植えで育てる場合は、12月に冬越えをするための肥料と2月に花を咲かせるための肥料を追肥しましょう。
ヘーゼルナッツを長く育てている方のなかには、地植えで肥料も水やりも農薬もいらないという人もいますよ。
ヘーゼルナッツの実はとても栄養が豊かで、カロリーは100gあたり684kcalです。
ヘーゼルナッツには、貧血を予防する鉄分、整腸作用がある食物繊維、肥満予防によいとされるオレイン酸、骨粗しょう症の予防を助けるカルシウムや女性に必要な葉酸、そのほかにもリンやビタミンBなどが豊富に含まれています。
ヘーゼルナッツの開花時期は、2月~4月です。
雄花は前の年の夏につくられ、越冬して春に花粉を撒きます。
雌花は前年に出た枝の葉脇から、うろこのついた蛹のような形のものができ、花弁はなく開花すると先端からめしべを出します。
1本の樹に雄花と雌花が咲きますが、咲く時期がずれることが多いため受粉がしづらいので、ヘーゼルナッツを植える時は1本ではなく2本以上植えると多くの収穫が望めるでしょう。
9~10月ごろ自然落下します。
ヘーゼルナッツの殻は硬いので、くるみ割り器やペンチで割りましょう。
収獲したら1日~2日おいてから実をオーブンやフライパンで、10分~20分程度ローストします。
ローストしている間に、甘皮はとれますよ。
品種によっては、未成熟の実をスライスしてサラダとして食べられるものもあります。
ヘーゼルナッツの苗木の植え付け(植え方)の間隔は2m~3m離しましょう。
ヘーゼルナッツの植え替えは霜が降りる前の、12月がよいです。
春に植え替えると半分くらい失敗するという情報もありました。
ヘーゼルナッツをたくさん収穫したい場合は、剪定せずに放置するのがよいのですが、旺盛に枝葉を伸ばすので、野山で育てている以外は剪定が必要になります。
ヘーゼルナッツの剪定の適期は12月~1月です。
お世話しやすいように、2m~5mくらいの大きさになるように、いらない枝の剪定をしましょう。
また、木の根元からひこばえという細い若木が生えてきたら、栄養を取られますので根元から剪定してください。
ヘーゼルナッツの挿し木は、6月~7月に元気のよい枝で挿し穂を作ります。
ハサミで切ると枝の繊維が潰れてしまうので、よく切れるナイフで斜めにカットし、赤玉土や挿し木用の用土に挿して、水を切らさないようにして日陰で管理します。
ヘーゼルナッツを接ぎ木する場合も、よく切れるナイフで斜めにカットし、反対側の皮を厚さ1mmを2cm~3cmそぎます。
接ぐほうの木にもナイフで斜めに切れ目を入れて、そこへ接ぎ木のカットした部分が接触するように差し込みます。
あとは、接ぎ木用のテープでぐるぐる巻きにして乾燥を防いでおけば、新しい芽がテープを破って出てきますよ。
ヘーゼルナッツを育てるのに一番時間がかかるのが、種から育てる方法です。
用土に1cm~2cmの穴を開けて、ヘーゼルナッツの種を入れて水やりし冬の間屋外で管理します。
種まきは10月~12月が適期です。
翌年の春に芽が出るはずですが、翌々年に発芽の情報もありました。
出典:みんなの趣味の園芸