出典:BOTANIKA

かぼちゃは実の部分だけでなく、葉っぱや茎も食べられます。栄養満点で、おひたしや天ぷらなどさまざまな料理に利用できる魅力的な野菜です。
スーパーでかぼちゃを購入すると、かぼちゃの葉っぱがない状態で販売されている場合がほとんどです。しかし、かぼちゃを苗の状態から育てると、自宅でかぼちゃの葉っぱを収穫できますよ。かぼちゃの葉っぱは栄養満点で、きちんと下処理をすればおいしく食べられます。
かぼちゃの葉っぱは、ちぎってそのまま食べるのではなく、きちんと下処理をしてから調理します。まず、葉っぱの裏側についている筋を手で引っ張って取り除いてください。次に、さっと蒸して、葉っぱの表面の小さな毛を柔らかくします。筋や毛がついたままでは、舌触りが悪くなるので注意しましょう。
かぼちゃの葉っぱには栄養素がたくさん含まれていますが、茹でると湯の中に栄養成分が流れ出てしまいます。蒸し器がない場合は、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱するのもおすすめです。葉っぱがしんなりするまで、ゆっくりと加熱してください。
かぼちゃの葉っぱの天ぷらは、衣を薄くつけてカラッと揚げるのがポイントです。天つゆだけでなく、岩塩やポン酢をつけてもおいしく食べられます。大きく成長した葉っぱではなく、新芽のやわらかい部分を使うのがおすすめです。
かぼちゃの茎は、苦みがなくあっさりとしていて、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。食糧難だった戦時中には、大切な栄養源として食べられていた食材です。セロリやクウシンサイ、ふきなどによく似た食感で、さまざまな料理に利用できます。薄皮や筋があるので、きちんと下処理をしてから調理しましょう。
かぼちゃの茎を調理する前に、まず「板ずり」をします。板ずりとは、まな板の上にかぼちゃの茎を置いて、軽く塩をふりかけてからゴロゴロ転がすという作業です。産毛をとる役目や、表面の色を鮮やかにする効果だけでなく、味が染み込みやすくなる利点もあります。板ずりをすると、薄皮や筋が剥がれてくるので、手やキッチンペーパーを使って取り除いてください。
かぼちゃの茎には薄皮がついており、食べにくいと感じられる場合もあります。薄皮が気になるときは、剥いてから調理に使いましょう。板ずりをしても薄皮が残っている場合は、軽く茹でると薄皮がさらに剥きやすくなります。途中で破れないように、縦向きに優しく引っ張るように剥くのがポイントです。
作り方
- 鍋に湯を沸かして、かぼちゃの茎を茹でる
- 薄皮を取り除き、食べやすいサイズに切る
- ボウルにしょうゆと砂糖を入れてから、キッチンペーパーで水気をとった「2」を入れる
- 味が染み込むまでよく混ぜ合わせる
- お好みでいりごまやかつおぶしをかけて完成
かぼちゃの茎を、オリーブオイルと塩で炒めるだけの簡単メニューです。ベーコンやウインナー、コーンなどと一緒に炒めると子どもでも食べやすくなります。
最後に溶き卵を加えて、卵とじにするのもおすすめです。黒胡椒をたっぷりかけると、大人向けの味になります。
出典:yogazoh