園芸店で春に植える種を探していたら売り場で珍しいものを見つけました。
オオナルコユリです。とりあえず2袋を買って帰りました。
袋を開けると中にはおが粉のような木のくずの中オオナルコユリに大きな根茎が一本入っていました。カラー印刷されたきれいな説明書がついていますから、市場にはかなりたくさん流通していたのでしょう。
袋には早春の美味、山のアスパラとも書いてあって、山菜として多量に栽培されているようです。
山では林の下などにナルコユリが生えているのを見ることがあります。春のころ白い筒状の花が下向きに並んでつきます。
ナルコユリの名の鳴子とは、今では見ることもほとんどありませんが田畑を荒らす鳥などを追い払うために板に細い竹筒を並べて掛けたもので、遠くから紐を引いて音を立てる道具です。ナルコユリの花が並んで垂れるように咲くところを鳴子に譬えた名です。
オオナルコユリはナルコユリより大型で高さ1m以上、中には人の背丈ほどもある大きなものを見たことがあります。春に出る新芽はアスパラガスのように太く、おいしいので山菜として人気があります。
栽培方法は鉢植え、庭植えどちらでも可能ですが、庭に植えるときは夏の暑い陽を避けるような木陰になる場所が適当です。
鉢植えは根茎が横に伸びますからやや大きめの鉢、6〜8号の駄温鉢などが良いでしょう。
用土は市販の園芸培養土か、日向、赤玉、鹿沼土の等量を混合した土に腐葉土を1割ほど加えます。この混合した土を5〜6ミリ目のふるいで大粒と小粒の2種類に分けておきますと使うときに便利です。
まず、鉢穴にネットを置き、大粒の培養土を4分の一ほど入れておきます。さらに小粒の培養土を鉢の半分程度まで入れ、そこに根茎を置きます。根茎は芽の出る方を鉢の中心に来るように位置を調節します。
その上に小粒の培養土を鉢の縁まで加えてから、鉢底をトントンと下に軽く打ち付けて用土を落ち着かせると表面が下がりウオータースペースができてちょうどよい位置に収まります。
十分に水を与えてから軒下などに置き、暖かくなるまでは冬の寒さから保護するのが良いでしょう。
肥料は春と秋のころに、油粕や緩効性化成肥料を少量与えておきます。
根茎が生長して芽の出る位置が鉢の縁まで達したときは、株分けを兼ねて植え替えます。根茎が枝分かれしたところを切り離すと簡単に分けられます。
オオナルコユリは山菜としての人気が高く、春に出る新芽を茹でて水で晒し、お浸しや汁の実として使います。根茎も同様にして食べられますが、よく水に晒して食べないとえぐみが残ることがあります。
出典:ウチダ和漢薬

