オカヒジキの育て方

出典:トウホク

 

陸の海藻「オカヒジキ」の育て方
作物特性

 オカヒジキは陽当たりの良い海岸や砂浜に自生することもあり、比較的簡単に栽培できる植物です。春から初夏にかけてタネをまき夏の間収穫を楽しみます。暑さに強いので夏場に重宝する野菜で、栄養的にも優れておりプランターなどでも栽培できることから、家庭菜園初心者にお薦めの野菜です。ただし肥料分が少なかったり畑の水分が不足したり、また秋に花が咲いた場合などは硬くなります。また収穫を怠ると株がどんどん大きくなり茂り過ぎので、早目早目の収穫がポイントです。花は短日条件で咲きますので春の早まきも避けましょう。

畑の準備

 タネまきの2週間位前に苦土石灰をまいて耕してよく馴染ませておきます。一般的には1㎡当たり、堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成肥料50gを施し、うねを立てます。うね幅は60cm位、高さは10cm位が適当です。水が溜まらないようにうねは平らに作ります。

タネまき

 深さ1cm位のまき溝をつけてタネをすじまきします。タネとタネの間隔は約5mm~1cmとします。
タネまき後、薄く土をかけて軽く鎮圧し、土を固めない程度にていねいに水をやります。芽が出るまではタネが流れないようにジョウロを使ってていねいに水をやりましょう。 

間引き

 発芽してきたら生育に応じて間引きをします。間引きの際、残す株の根を傷めないようにします。根元をハサミ等で切るのもよいでしょう。
最終的には株間が10cm間隔になるように間引きます。

収穫

 草丈が15cm位から収穫ができます。茎の先端から10~15cmのやわらかい部分をハサミで切り取り収穫します。収穫後、株の状態をみて化成肥料を少し施します。また畑が乾燥すると葉が硬くなりますから、様子を見て畑に水をやります。

 鮮やかな緑色とシャキシャキの食感を失わないように、1〜2分さっと茹でてから水にさらしましょう。酢みそあえやおひたしなどシンプルなものから、スープや炒め物など幅広い料理に使えます!
栽培が盛んな山形の庄内地方では、オカヒジキの食文化があり、水で戻して使う乾燥したオカヒジキもあるそう。

その他

 プランターでも手軽に栽培できます。プランターで栽培する際は市販の培養土を使います。