出典:PREZO
— ビタミンがとにかく豊富 —
銀杏には、ビタミンA・B群、ビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれています。
特にビタミンAの元となるβ-カロテンが多く、アンチエイジングの効果が期待できる栄養素です。β-カロテンはビタミンCの1000倍もの抗酸化作用があり、紫外線による老化防止やシミ予備軍を減少することが分かっています。また、肌のバリア機能や水分量を正常に保つ働きもあります。
このように、銀杏に多く含まれるβ-カロテンには美容と健康に嬉しい成分が詰まっていると言えます。
— 豊富なカリウム —
カリウムは人体に必要不可欠なミネラルの一種で、高血圧やむくみを改善してくれます。過剰に摂取した塩分を、汗や尿などの老廃物を体外に排出する役割があるからです。
銀杏は、カリウムを多く含むキノコ類やサツマイモよりも高い含有量を誇ります。なお、カリウムには体内の浸透圧を調節する働きがあります。体内の浸透圧のバランスが崩れてしまうと、脱水症状を引き起こしやすくなります。その浸透圧のバランスをうまく調節しながら、体内を正常な働きにする役割があります。
このように銀杏を摂取することで、高血圧やむくみ、脱水症状を緩和・予防が期待できます。
— フラボノイドが抗酸化作用を発揮 —
銀杏には、30種類以上のフラボノイドが含まれています。と言われています。
フラボノイドは、ポリフェノールの一種で銀杏の色を構成する色素です。抗炎症作用や免疫異常で起こるアレルギー反応を改善する効果が期待できるとされており、最近では人体の生理調節機能に働きかける成分として注目されています。
— ワカメ・昆布 —
ワカメや昆布などの海藻類と銀杏を一緒に食べると、高血圧の予防効果が期待できます。
海藻類には、アルギン酸と呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれているからです。銀杏に含まれているカリウムと協力し体内に溜まった余分な塩分を体外へ排出する働きがあります。
— ゴマ・大豆 —
ゴマや大豆には、悪玉といわれるLDLのコレステロールを減らし、善玉のHDLのコレステロールを増やすオレイン酸が豊富に含まれています。オレイン酸は、銀杏に含まれるカリウムと相性が良く、血圧を下げてくれる効果があります。
また、オレイン酸は腸の働きを正常化し、便秘や腸炎を予防・改善してくれる成分です。
素揚げした銀杏に、ごまをふりかけて食べるだけでも、手軽に栄養素が摂れるでしょう。
— ゴボウ —
ゴボウには、食物繊維が豊富に含まれています。そのため、便秘の予防や改善に期待ができます。
また、銀杏と一緒に食べることで腸内環境が整い、免疫力を高めてくれるとも言われています。
— きゅうり —
きゅうりには、水分とカリウムが豊富に含まれています。カリウムには、利尿作用があり夜尿症や膀胱炎を予防・改善してくれる効果があります。
稀ではありますが、食べ過ぎによる中毒症状の可能性があるのであれば、食べても大丈夫な量も把握しておきたいところ。
— 大人は20粒くらいまで —
銀杏中毒の症状が現れるのには、個人差があります。ただ、海外の文献の報告によると中毒が出た銀杏の量は、40~300粒という報告があります。そのため、大人であれば体重や身長などを考慮しても、20粒程度が中毒症状の出ないラインと言われています。
— 子どもは5粒程度に留めておこう —
子どもの場合は、体型や内臓が未発達であるということもあり、少量でも銀杏中毒を引き起こす可能性があります。そのため、5歳未満の子どもには極力与えない方がいいでしょう。
また、銀杏中毒の症例はほとんどが子どもで、摂取量は7〜150粒程度との報告があります。5歳〜10歳未満の子どもの場合は最大でも5粒程度を目安に留めましょう。
銀杏には様々な栄養や効果がありますが、食べすぎると中毒を引き起こす可能性があります。
— 鼻血が出る —
銀杏には、ギンコトキシンという興奮作用のある成分が含まれています。そのため、銀杏を食べ過ぎると体内で興奮状態を引き起こし、血管に負担がかかるため鼻血が出やすくなります。
— 痙攣を誘発する可能性 —
銀杏に含まれるメチルピリドキシンは、ビタミンB6の働きを阻害する性質があります。ビタミンB6が阻害されると、抑制性神経伝達物質の一つであるGABAの生成が減少し痙攣を誘発してしまいます。
銀杏に含まれるメチルピリドキシンはごく微量ですが、“食べ過ぎ”は症状が出ることがあるので注意です。
— 呼吸困難に陥ることも!? —
銀杏中毒の症状が進行すると、呼吸をつかさどる中枢神経にまで影響を与え、呼吸困難に陥る場合があります。ここまで、ひどい症状になるのは稀ですが小さい子どもは少量でも、重篤な中毒になる可能性があるので十分に注意が必要です。